本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『モノトーンミュージアム』の二次創作物です。
本作は椎名透様「あなたの手をとりたい」のリプレイです。
あなたの手をとりたい
あなたの手をとりたい
GM:りっとく
メイン 見学
PC1: シド (キャラシート)PL:闇猫
PC2:マリウス・ラント (キャラシート)PL:氷山
PC3: ニア・M・ミニア (キャラシート)PL:とーど一
目次
前日譚1・縛られぬその魂
前日譚2・旅路の帰り
プリプレイ
OP1:わたしの御標を盗んでみせて
OP2:ただひとつ手に入らないもの
OP3:神の御標
シーン4:少女の御標
シーン5:商いの国
シーン6:嫌われ者
シーン7:避難
シーン8:情報収集
シーン9:「わたしにとって──」
シーン10:情報整理
シーン11:「あなたの手をとりたい」
クライマックスシーン:「キミを御標で守ろう」
シーン13:鳥籠から羽ばたいて
シーン14:鮮やかな世界を
シーン15:新たな日常
シーン16:この手をとって
プリプレイ
GM: PC1、闇猫さんちのシドくん!メインへどうぞ!
シド: はい
GM: 軽く自己紹介などお願いしますっ
シド: 世界に中指立てたい日陰者のシドです
シド: 神様なんてくそくらえという精神でいきたいと思っています
シド: 商いの国“夜の区”出身、赤銅の鈴に所属している盗人です
シド: 18歳の男だよ
シド: 毒の扱いが上手いという特徴があります
シド: 夢見るでもなく信仰もないですが仲良くしていけたらいいなと思っています
シド: 性能は狩人/日陰者で邪毒を叩き込んでいく感じになっているよ
シド: たぶんアタッカーとしてはそこそこの打点がでるんじゃないかなの気持ちです
シド: 複数回行動したり自力蘇生もしたりします
シド: はじめてのモノトーンミュージアム、楽しんでいきたい
シド: よろしくお願いします!
GM: よろしくお願いします!楽しんでほしーい!
GM: そんなシドくんのハンドアウトはこちらだ
GM: PC①
シナリオパートナー:マリア・ハルシア 推奨感情:興味など
キミは盗みを生業とする 泥棒/怪盗 だ。
ある日、キミは盗みに入った「ハルシア家」でヘマをし、住人の少女に見つかってしまう。
だが彼女は、キミを衛兵に付きだすのではなく、笑ってある言葉を投げかけた。
「泥棒さん、わたしの御標を盗んでみせて」
マリア・ハルシア: よろしくね
シド: 対照的な色合いのお嬢様だ
シド: どーも(盗人相手に警戒しないのはどうなのか)
マリア・ハルシア: にこっ
GM: よろしくお願いします!
シド: よろしくお願いします~
GM: 続いてPC2、氷山さんちのマリウスさん!お願いします~
マリウス・ラント: はい!
https://character-sheets.appspot.com/mnt/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY6f-AkwQM
マリウス・ラント: 「ハルシア家へようこそ、旅の御客人! 俺は庭師のマリウスと申します」
マリウス・ラント: ハルシア家に数年前から使えている庭師の青年(23歳)です
マリウス・ラント: 元々、とある小国で妹とともに生活をしていましたが、伽藍のせいで国が滅亡しました
マリウス・ラント: その際に、妹とともに『御標』に逆らう決断をしたのですが・・・自身は紡ぎ手となるも、妹は異形となって暴走してしまいます
マリウス・ラント: その後色々あって、意識朦朧な状態になりながら荒野をさ迷い歩いている所をハルシア家の当主に拾われました
マリウス・ラント: 以来、ハルシア家に仕えており、その忠義は誰よりも厚いと自負しています
マリウス・ラント: ハルシア家の令嬢、マリアに対しては妹と年齢が近かったこともあり、彼女の成長を温かい目で見守っています
マリウス・ラント: 性能的にはメジャーでちょっと回復しつつ、サポートの助太刀でダメージを増やしたりします
マリウス・ラント: そんなこんなで、よろしくお願いします!
GM: よろしくお願いしますー!
GM: そんなマリウスさんのハンドアウトはこちら
GM: PC②
シナリオパートナー:マリア・ハルシア 推奨感情:庇護/忠誠など
キミは商いの国の富豪「ハルシア家」で、一人娘のマリアに仕えている。
彼女は生まれつき身体が弱いが、神の御標のおかげで今日まで大きな病気も怪我もなく生きてきた。
そんな彼女も、もうすぐ16歳になる。
誕生日の祝いとして彼女が望んだのは、自身を守る御標に抗うことだった。
マリア・ハルシア: よろしくね
マリウス・ラント: 「マリア様・・・・貴女の健やかなる成長だけが、俺の望みです・・・・」
アレン・ハルシア: 気が合うな
アレン・ハルシア: 私からの信頼もあつい従者として、よろしく頼むぞマリウス
マリウス・ラント: ええ!お任せください
GM: よろしくお願いしまーす!
GM: それではPC3、とーどーさんちのニアさん!お願いします~
ニア・M・ミニア: はいですのー
ニア・M・ミニア: https://character-sheets.appspot.com/mnt/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYku-sjwQM
ニア・M・ミニア: ニア・M・ミニア。ふふ、年を女性に尋ねるのは失礼ですよ? 年齢はナイショです
ニア・M・ミニア: 生まれは”聖都”の旅人。黒い衣服で全身を覆っているので素顔や素肌はあまり人目にさらされません
ニア・M・ミニア: さらしたら異形なのがバレて迫害されちゃうからね。シカタナイネ
ニア・M・ミニア: 顔を隠していても取引できる後ろめたい背景のある貿易商の護衛とか、闇市場での希少品売買で生計を立てています
ニア・M・ミニア: 性能は異形/裁縫師のダイス振り直しアタッカー。2D6の期待値は3ですが3D6なら……何とかなる! の心構えです
ニア・M・ミニア: 初期剥離値が7までしか上げられない基本ルールを見落としていたので《破壊衝動》の打点はちょっと低め
ニア・M・ミニア: そんなところで以上。PLはとーど一です。モノミュは初めてなので至らぬところが多々ありますがよろしくお願いします
GM: よろしくお願いしまーす!
GM: そんなニアさんのハンドアウトはこれだっ
GM: PC③
シナリオパートナー:裁縫師 推奨感情:期待など
キミはある理由(※PL任意)で御標に背き、その身体を異形へと変えてしまった。
変質した身体をごまかすのは難しく、どこに行っても疎まれてしまう。
こそこそと各地を移ろう中で、君は裁縫師組合に所属する裁縫師と知り合った。
心が墜ちていないなら援助をするという話になり、彼らの本拠地である商いの国に向かうことになったが……
裁縫師: よろしくお願いいたします
ニア・M・ミニア: 「ふふ、お久しぶりですね。よろしくお願いします」
GM: 石を投げられたりするかもしれないので……強く生きてほしい……
GM: よろしくお願いします!
GM: 軽くNPCの紹介もしますね
マリア・ハルシア: マリア・ハルシア、15歳。ハルシア家の一人娘で、生まれつき体が弱いです。
生まれたときに「家から出なければ長生きできる」という趣旨の御標を授かり、その通りに暮らしています。
アレン・ハルシア: アレン・ハルシア、43歳。ハルシア家の当主です。
妻に先立たれ、一人娘のマリアを大事にしています。
GM: ハルシア家は、商いの国の富豪。宝石商をメインとして様々な方面に活躍し、莫大な富を築いています。
「ハルシア家の娘は生まれた時に長寿を御標で約束された」という話でも有名だが、その御標を一言一句違わずに知る人間は少ない。
GM: 紡ぎ手であるマリウスさんを従者としていることからも分かるように、紡ぎ手には寛容です。
GM: あとは幕が開いてのお楽しみだ!
GM: --------------------------------------------------
GM: 「少女は全てを与えられ 全てから守られて
やがて運命の王子様に出会い
平穏に永く 箱庭の中で生きるのでした」
GM: それはか弱い少女を守る御標。
幸せな人生を約束した優しい御標。
けれども――
GM: モノトーンミュージアム
【あなたの手をとりたい】
GM: これは、幸せに抗う物語。
GM: --------------------------------------------------
OP1:わたしの御標を盗んでみせて
GM: オープニングフェイズ
GM: ●シーン1:「わたしの御標を盗んでみせて」
GM: シーンプレイヤーはシドさん。メインにどうぞ。
GM: ステータスのシーン数を1上げておいてくださいね。
system: [ シド ] シーン : 0 → 1
GM: 人々の寝静まる時間帯。キミはいま、商いの国の富豪ハルシア家に「仕事」をしにきている。
GM: 見回りの兵はいたが、その目を盗み侵入することなど、キミには容易い。そう時間をかけず、屋敷への侵入に成功する。
GM: 演出などあれば入れると楽しいでしょう なくてもいいよ
シド: ぽん、と手の中で拳に収まるほどの塊を軽く投げては掴み
シド: 監視の兵の近くに落ちるように距離をはかって、落とす
シド: 目が短時間、少々かすむ程度の毒だ
兵士: 「むっ? これは――!?」
兵士: 何かが落ちてきたのを確認しようとして、目がかすむ!
シド: 慌てたような反応を耳に、音もなく館に侵入した
シド: 「……富豪の家にしちゃずいぶんとお粗末な見張りだったな」
GM: もはやあなたを止める者はいない。
GM: 館の中では、壁にかかった絵画や飾られた鎧など、細部を見ずともすべて高額のものだとわかる。
GM: 品定めし放題だ。
シド: でかいものは持ち運びが目につきやすい、盗るなら懐に入れられる程度の大きさが楽でいい
シド: この家にはそういうものがある、と知った上で盗みにきている
シド: 手当たり次第に持っていくのは趣味じゃない。2、3個めぼしいものをいただくか、と宝石を静かに漁る
シド: 「………これと、こっち、あとは…そうだな……ここらへんがいい値段するな」
GM: 手際よく、めぼしい宝石を漁っていると――
GM: 突如、ジリリリリン!!とベルの音が鳴り響く。
GM: 音の発信源は手元だ。宝石に紛れていた、小さなからくりに手が触れて作動してしまったらしい。
シド: 「チッ………」しょうもないミスをした、と舌打ちをしつつ、懐には選び取った石を滑り込ませて
シド: 長居するつもりもない、と早々に部屋を出る
GM: 頂くものを頂いたら、あとは帰るだけ。
GM: そのはずだったあなたの目の前に、一人の少女が立っていた。
GM: 目を驚きに大きく見開いて、それでも怯える様子はなく。
マリア・ハルシア: 「……だれ?」
マリア・ハルシア: 「もしかして、泥棒さんかしら」
シド: 「………そうだ、と言ったら?」手元には静かに毒を仕込んだ団子を忍ばせて
マリア・ハルシア: 「まあ」
マリア・ハルシア: 「そうね、そうだったら、私、うれしいわ」
マリア・ハルシア: 「盗んでほしいものがあるの」
シド: 「………………は?」こいつはなにを言っている?と警戒心を隠さない声色で
マリア・ハルシア: 「私はマリア・ハルシア」
マリア・ハルシア: 「ねえ、泥棒さん。わたしの御標を盗んでみせて」
シド: ハルシア家には御標に守られている娘がいる、そんなことは勿論知っているが
シド: 「………悪いけどな、金にならないもんは盗まない主義だ」
シド: 「御標に逆らいたいなら自分でどうにかしてみせな」
シド: 近衛兵を呼びこまれても逃げおおせる自信はある、この目の前にいる少女のこともこのまま昏倒させることすら容易いが
シド: 「……俺は、神を信じてない」
シド: 「御標なんてどうでもいいんだ、そんなものを盗みたいとも思わない」
シド: それだけを告げて、もう一度部屋の中に舞い戻り
シド: 窓から外に飛び降りた
マリア・ハルシア: その姿を目で追う。
マリア・ハルシア: 「ねえ、泥棒さん」その背に言葉を投げかける
マリア・ハルシア: 「盗んでくれるなら、わたしの宝石を全部あげたっていいわ」
マリア・ハルシア: 「きっとよ」祈るように。
シド: かすかに聞こえた言葉を聞いて鼻で笑う
シド: 「人から与えられるものに執着も興味もないな」
シド: くだらないとでも言うかのようにそうこぼして、夜の闇に紛れて消えた
GM: あなたたちの邂逅を見ていたのは、頭上に輝く星だけだった。
GM: シーンエンドです。
シド: シナリオパートナー マリア・ハルシア 共感で感情を取得しておきます
GM: はーい!
OP2:ただひとつ手に入らないもの
GM: ●シーン2:ただひとつ手に入らないもの
GM: シーンプレイヤーはマリウスさんです
マリウス・ラント: はい
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 0 → 1
GM: 時間軸としては、シドさんが屋敷に侵入した翌朝となります
マリウス・ラント: 賊に入られた・・・・だと?
GM: キミはハルシア家の一人娘、マリアの従者としてこの家に雇われている。御標のため家から出られない彼女の話し相手になることもキミの仕事のひとつだ。
GM: 今日もまた、キミはマリアの話し相手になっていた。
GM: ……昨夜、ちょっとした騒ぎがあったので、内心それどころではないかもしれないが、ともかくお嬢様はいつも通りだ。
マリア・ハルシア: 「今日のお茶もおいしいわ、マリウス。ありがとう」
マリウス・ラント: 「ありがとうございます、お嬢様。本日の茶葉は遠く東の果て、異国の風味を感じさせる果実をフレーバーに加えております」
マリウス・ラント: カップからは沸き立つ湯気から柑橘系の香りがすっと鼻に染み入る
マリウス・ラント: この辺では滅多に手に入らない貴重品だ
マリア・ハルシア: 「あら、通りで知らない香りがすると思ったわ」ころころと笑う
マリウス・ラント: 「ええ、東の国といえば、以前俺が休暇に出た時の・・・・」 茶葉の話をきっかけに旅の話を始めようとするが・・・
マリウス・ラント: ごほんっ! 近くにいた、使用人がわざとらしく大きな咳を出す
マリウス・ラント: 「・・・・・?」 その音に、話が遮られた
マリア・ハルシア: 微笑んでマリウスさんを見ている。
マリア・ハルシア: 「マリウスはいつも、わたしにいろんなお話を聞かせてくれるわよね」
マリウス・ラント: 「ええ!」 ぱっと顔が明るくなる
マリア・ハルシア: 「わたし、マリウスとお茶を飲みながらお喋りするの、大好きよ」
マリア・ハルシア: 「……ねえ、マリウス。わたしね、お父様から、誕生日プレゼントに何が欲しいか考えておきなさいって言われたの」
マリウス・ラント: 「ほほう、それは楽しみでありますね」 ハルシア家の家計であれば、彼女が望むものはたいていのものが手に入るだろう
マリウス・ラント: 「俺に言っていただければ、何でもご用意いたします! 例え海の中の輝ける真珠であろうと、果ての国の奇妙な草花であろうと」
マリア・ハルシア: 「……ありがとう」
マリア・ハルシア: 「でもね、わたし、真珠もお花も、宝石もドレスも、何もいらないわ」
マリア・ハルシア: 「……わたし、外に出てみたい」
マリア・ハルシア: 「学校に通ってみたい。お店に並ぶ品々を見て回りたい。青空の下でご飯を食べて、沈む夕焼けの下でまた明日って……」
マリア・ハルシア: 「……あなたが語ってくれた景色も、この目で見たいわ、マリウス」
マリウス・ラント: 「それ・・・・は・・・・」 それまでの快活さが嘘のように口ごもる
マリウス・ラント: 「・・・・・・。」
マリウス・ラント: 「お嬢様、欲しい物があれば何でもご用意いたします。学校も・・・・優れた教師を招き入れますし、ご学友も、お望みであれば連れてきましょう」
マリウス・ラント: 「『それ以外』・・・・では・・・・駄目なのでしょうか」
マリア・ハルシア: 「……ごめんなさい、マリウス。困らせちゃったわね」
マリウス・ラント: 「い、いえ!滅相もありません」 ずきっと胸の奥に痛みが走る
マリア・ハルシア: 「いいのよ。マリウスも、お父様も、お屋敷のみんなも……わたしのこと、とっても大切にしてくれてるって分かってるの」
マリア・ハルシア: 「……だからこれは、ただのわたしの、わがまま」
マリア・ハルシア: 「……そうだ! わたし、誕生日にマリウスの作ったケーキが食べたいわ。いちごがたくさん乗ってるの!」努めて明るい声で、明るい顔で、そう言う
マリウス・ラント: 「・・・・・はい! 喜んで!」
マリウス・ラント: そう言いながら、窓の外、庭に植えたイチゴを見つめる
マリウス・ラント: 窓の外に広がる景色は庭師であるマリウスが時をかけて築き上げた『小世界』だ
マリウス・ラント: 彼が世界を巡り、その景観を『見立て』た外観が広がっている
マリウス・ラント: 全てはお嬢様のために・・・・
マリウス・ラント: 「今からイチゴを摘んできましょう!新鮮なうちにお召し上がりいただけるように!」
マリア・ハルシア: 「あらあら、気が早いんだから」言いながらもうれしそうに笑って
GM: ではマリウスさんが席を立とうとしたところで、ノックの音がします。
GM: マリアが返事をすると、現れたのはハルシア家当主、アレンでした。
アレン・ハルシア: 「茶会の邪魔をしてすまないな」
マリウス・ラント: 「これはこれはご当主様!」 急いで椅子を用意しようとする
アレン・ハルシア: 「ああ、いい。長居はしない」
アレン・ハルシア: 「マリウス、悪いが仕事を頼みたい。馴染みの取引相手に届けてほしいものがあるんだが、私はこのあと商談が入っていてな」
アレン・ハルシア: 「頼めるか?」マリアの方を気にしつつ
マリウス・ラント: 「は、はい。承りました」
マリウス・ラント: 「お嬢様、申し訳ありません。イチゴについては別の者に摘んでいただきますので」
マリウス・ラント: 「それで、取引相手のお方というのは何方様でございましょうか?」
アレン・ハルシア: 「ああ、装飾屋の……」
マリア・ハルシア: 「もう、お父様ったら。お仕事のことなら、ちゃんと座ってお話したらいかが?」
アレン・ハルシア: 「む……いや、すまないなマリア。すぐ出るから……」
アレン・ハルシア: 「マリウス、向こうで説明する」部屋を出ます。
マリウス・ラント: 「わかりました。 お嬢様、しばしここを離れます」 当主様を追う様にこの場を離れていく
GM: マリアは微笑んであなたたちを見送る。
GM: マリウスさんはアレンから封書を渡され、馴染みの宝石加工職人に会いに、町に出ることになります。
GM: 何かアレンに言いたいことなどなければシーンを締めますね
マリウス・ラント: 「早く仕事を済ませて、お嬢様の誕生会の準備をしなくてはな」 そう呟きながら町に繰り出していきます
GM: 今日も商いの国は良い天気だ。あなたは足早に、目的地に向かう。
GM: シーンエンド。
OP3:神の御標
GM: ●シーン3:神の御標
GM: シーンプレイヤーはニアさん!
マリウス・ラント: 追記:マリア・ハルシアお嬢様に【庇護】でパートナーを取得します
GM: はーい!
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 0 → 1
GM: では改めましてニアさん
GM: キミは旅をする紡ぎ手だ。異端と罵られることもある中で、とある裁縫師が支援を申し出てくれた。
GM: その裁縫師との回想シーンとなります。
裁縫師: 「……いくら異形と言われようと、あなたの心までが虚無に飲まれたわけではないのでしょう」
裁縫師: 「ならば、我々裁縫師と同じです。取引をしませんか」
裁縫師: 「裁縫師組合があなたの支援を行います。代わりに、伽藍との戦いに力を貸してほしい」
ニア・M・ミニア: 「ええ、私の力で為せることがあるならば」黒い服、黒い薄布で顔を隠し、手袋で覆われて素肌は見えない。ニア・M・ミニアである
ニア・M・ミニア: 「……して、伽藍は何処に?」
裁縫師: 「話が早くて助かります」
裁縫師: 「いえ、何も今すぐどうこうということではありません。今後、こちらが援護を求めた際に応じてほしい、という話です」
裁縫師: 「私はこの後一度本部に戻らねばならないので、詳しいお話は日を改めてさせていただきたいのですが……」
裁縫師: 「そうですね、商いの国の……こちらの酒場で落ち合うなど、どうでしょう」地図を見せます
ニア・M・ミニア: 「ああ、この辺りですか……」地図を見て確認する。あまり治安が良いとは言えない地区だ
ニア・M・ミニア: 「分かりました。後日伺いましょう」別段、気にすることではない。顔を隠している人間が行くには……むしろ都合が良い
裁縫師: 「ありがとうございます」
GM: 裁縫師とこの場で他に話したいことがなければ、時間を現在に戻します
ニア・M・ミニア: 大丈夫です。時計の針を現在に
GM: はーいありがとうございます
GM: そんなやりとりがあり、現在あなたは商いの国にやってきていた。
GM: ちょっと見て回るなどしてもいいです
GM: お店もいっぱいあるよ!
ニア・M・ミニア: では別の国で仕入れた貴金属を売りに行きましょう
ニア・M・ミニア: 寒い北国でとれた砂金を売るよ
店主: 「ふむ……宝石は多いが、こいつはここらでは珍しいね」片眼鏡をつけて検分している
ニア・M・ミニア: 「ええ。そう思ったので持ってきました」少しばかり自慢げな声音で
店主: 「これならこれくらいで……どうかね」紙に買い取り査定額を書きつけつつ
店主: 「しかしあんた、そんな恰好で前は見えてんのかい?」悪気なく聞く。
ニア・M・ミニア: 「見えていますよ。もう少し色をつけてくれませんこと?」薄布で隠された視線はどこを向いているか分からない。だが書かれた金額はしっかりと見えているようだった……それが足元をややみた額であることも
店主: 「はっはっは、どうやらそうらしい。逞しい女は好きさね」
店主: 笑って金額を適正なものに直します。どうやらお眼鏡にかなったらしい
ニア・M・ミニア: 「ありがとうございます。末長いお付き合いをよろしくお願いしますわ」
GM: ほどよく懐が潤ったあなたは店を出る。
GM: にぎやかなこの国では、道すがら、人の話し声もよく聞こえてくる。
通りすがりの二人組: 「やっぱハルシアの宝石は一個は欲しいよなあ」
通りすがりの二人組: 「質が違うもんなあ。その分、お値段も違うけどよ」
通りすがりの二人組: 「いいよなあ~金持ちは! あれだろ? 娘さんも、御標で長生きできるとか言われてるんだろ?」
通りすがりの二人組: 「ああ、生まれた時から全部が手に入るって話だぜ。あの富豪の娘さんなら、歪んだ御標ってこともない真実だろうしよ」
通りすがりの二人組: 「俺もそんな御標もらいたかったなあ~」
GM: ……そんな声が、あなたの横を過ぎ去っていく。
ニア・M・ミニア: 「(お金に不自由なく、家族に愛されて、長生き。素敵な御標ですね)」
ニア・M・ミニア: 日々の糧に苦労し、家族に見放され、明日をも知れぬ異形の身であるニアには、とても遠い世界のことに思えた
ニア・M・ミニア: 「……『家族を慈しみ、隣人を愛する』」
ニア・M・ミニア: まだ、御標は見失ってはいない……そのはずだ
ニア・M・ミニア: ゆるり、ゆらりと人並みに紛れながら街を進んでいった
GM: 移ろいゆく人々の声を聞きながら、あなたは目的地へ足を向ける。
GM: シーンエンド。
ニア・M・ミニア: 裁縫師(カマーセ)さんに 期待 で取得して終わり、かな
GM: はーい!
GM: 【あなたの手を取りたい】二日目
GM: 【ミドルフェイズ】
シーン4:少女の御標
GM: ●シーン4:少女の御標
GM: シーンプレイヤーはシドさん。
GM: また、途中からマリウスさんが登場可能です。
system: [ シド ] シーン : 1 → 2
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 1 → 2
GM: 昨晩聞いた「御標を盗んでみせて」という少女の言葉。
GM: あなたはその真意が気になったかもしれないし、気にも留めず宝石を売り払う先を探しているかもしれない。
GM: 何にせよ商いの国は人が多く、それに伴ってか噂話が多い。マリア・ハルシアの御標の手掛かりは、勝手に耳に入ってきた。
GM: 神の祝福である御標。従えば、誰もが幸せになることができるとされるのは誰もが知っている。
GM: 噂によれば、彼女は「平穏と安寧、長寿を生まれたときに御標として約束された」のだそうだ。
GM: シドさんはそれを知って何か行動してもいいし、しなくてもいい。宝石を処理しに行ってもいい。
シド: 手元で昨日手に入れた宝石をチャラチャラと遊ばせながら
シド: これを手にした後に顔を合わせておかしな願いを犯罪者に頼んできた少女の噂を耳にする
シド: (平穏と安寧、それから長寿ね………)
シド: “夜の区”に生きている奴らの多くがそれを望んでも手に入らないもんだが、と特に怒りも悲しみもなくそう思う
シド: 「御標なんて必要ない………って考えには同感だな」
シド: (俺以外にそんなアホな願い事をしてたら命を奪われててもおかしくはない………ってことはまあ確かに守られてはいるんだろ)
シド: まあ、自分にはおおよそ関係のない話だなと思考を切り替え
シド: 足がつかないようにハルシア家の顔馴染みだという宝石加工の店に足を向けた
GM: ハルシア家の馴染みの宝石加工屋はすぐ見つかる。こじんまりとしているが、上品な店構えだ。
GM: 中に入れば、店主の老人が顔を出す。
老人: 「おや、いらっしゃい……ご用件を伺おう」
シド: 「こんちは!いやハルシアの旦那様からちょいとお手伝いを頼まれてさ」
シド: 「この宝石を換金してくれって言われてんだけど…大丈夫かい?」
シド: 普段とはまったく違う明るいトーンで小間使いのような少年をあえて演じる
老人: 「ほう。見ない顔の子だね、新人かい?」
シド: 「そうなんだよ、つい最近拾われてさ」
老人: 「ほっほ、旦那様らしい……いや、お嬢様らしいと言った方がいいかね……」穏やかに笑う
老人: 「坊ちゃん、マリアお嬢様の御標については聞いたかい?」
老人: 宝石を受け取りながら尋ねます。
シド: 「ああ、長寿と平穏と安寧を約束されてるって話までは知ってるよ」
シド: 「羨ましいもんだよなあ」ちっとも心にないことを平然と口に出していく
老人: 「……そこだけ聞けば、恵まれた御標と思うだろうがね」寂しそうに
老人: 「坊ちゃんも、ハルシア家で働くなら覚えておくといい。あの子の御標は『家から出なければ』という条件がつくのだよ」
シド: 「………へえ、そりゃ大変だ」ほんの少しだけ、普段の声のトーンに戻る
シド: (籠の鳥……もしくは人形みたいなもんだな)
老人: 「『少女は全てを与えられ 全てから守られて やがて運命の王子様に出会い 平穏に永く 箱庭の中で生きるのでした』」
老人: 「翼はあるが、飛び立つことはできない。空に憧れているのに、御標という鳥かごがそれを許さない……」
老人: 「……あの子は外に出たいという気持ちを『わがまま』だと思っておる。それが不憫でなあ……」しょんぼり
マリウス・ラント: ”トントントン!” しんみりとした空気を破るように三度のノック
マリウス・ラント: 「御免!」
マリウス・ラント: バンッ! と大きく扉を開き、そのままスタスタと店主の前に進む
シド: ああ、嫌な予感がするな……と自分の直感が危険を告げる
マリウス・ラント: 「おっと・・・・失礼しました。ご先客がいらっしゃったみたいですね」 先客であるシドさんに対してぺこりと一礼をする
老人: 「おや。いらっしゃい、マリウスくん」
老人: 「……? 先客も何も、君のところの新入りくんと聞いたが?」おや?
マリウス・ラント: 「む? うちの新入り・・・?」 じーっとシドさんの顔を見る
シド: 店主にしれっと近付き目の前に出ていた金をポケットに流れるように滑り込ませて
シド: 「いやあ、悪いね」
シド: 「おたくの宝石は良い金になった」
シド: 「じゃあな!」
マリウス・ラント: 「店主! 彼はうちの新入りでもなんでもない!」 叫ぶ
マリウス・ラント: 「昨夜入った盗人だ!」
シド: そのまますり抜けるように道に飛び出して駆けていく
マリウス・ラント: 「あ! 待てっ!」
マリウス・ラント: 店主への用命もそこそこに、逃げる彼を追いかける
シド: 随分とまあ対応が早いな、見事なもんだとハルシアの当主の出来の良さに感服しつつ
シド: 後ろから追いかけてくるあいつをどこで撒くかな、などと考えつつ街行く人の中で
シド: 小綺麗な格好をしてる相手の懐からも財布をいただきながら走り続ける
マリウス・ラント: 「はっ はっ はっ はっ!」 犬の様に細かく息を刻み、駆ける
マリウス・ラント: 影の様にスマートな盗人の疾走から比較すれば、大きな獣の突進の様な動きだ
マリウス・ラント: 「み、道を開けてください!」
マリウス・ラント: 不用意に人を巻き込んで怪我を負わせてしまうのを恐れ、スピードはなかなか上がらない
シド: 案外体力も走力もあるな、と少しだけ見直して
シド: たん、とん、とそこらに詰んである荷物を足場に屋根まで軽々と飛び上がる
シド: (ここまではさすがに追ってこれねえかな……)
マリウス・ラント: 「あっ!」 目の前で、男が手の届かない場所に飛び上がるのを見る
マリウス・ラント: ―――少しの沈黙。 マリウスが追いかけてくる気配はない。
シド: 撒いたか、と屋根の上で軽くしゃがみこんだ──
マリウス・ラント: 「うおおおおおおぉぉぉッ!!」
マリウス・ラント: その静寂を破ったのは、張り裂けそうなほどの怒号であった
マリウス・ラント: ゴウンッ!と風を切るようにマリウスの身体が屋根に上がる
マリウス・ラント: その手には一本の・・・・物干し竿
マリウス・ラント: 「おばあちゃん! ありがとうございます!」
マリウス・ラント: 手に持った物干し竿(借り物)を民家のお婆ちゃんに返す
シド: 「おいおい……よくやるよ」呆れたように拍手しつつそのまましゃがんでいる
マリウス・ラント: 「観念したのですか・・・?」 じりじりと近寄る
シド: 本気で逃げようと思えばいつでも逃げられる、という自負もあるし
シド: こいつはこのまま追いかけさせると厄介だ、という感情もある
シド: 「一応降参してやるよ、あんたの熱意に免じてな」
マリウス・ラント: 「ふっ・・・・それがいいでしょう」 額に滲んだ汗を拭う
シド: 「あとほらよ、こっちは返しとく」と昨日盗んだ宝石だけは彼に手渡す
マリウス・ラント: 「妙に神妙ですね。さては罪悪感に耐え兼ねましたか?」 受け渡された宝石を確認する。知識はないが、普段から見慣れた物だ。
マリウス・ラント: 「まあいい。当主様はお優しい方です。君が心から謝罪するのであれば、きっと寛大な処置をくださるはず」
シド: 「寛大な処置、いらねえよそんなもん」
シド: 「人からの同情も温情も嫌みに思えるくらいには性根がねじ曲がってるもんでな」
マリウス・ラント: 「・・・・・そうですか」
マリウス・ラント: 「気の毒に、主より御標の導きを賜るのが遅れているせいでそのような事を・・・・」
シド: 「はっ…ははははは!御標の導き?もう捨てたよんなもん」
シド: 「なんで神なんかに俺の生き方を左右されないといけないんだ?」
マリウス・ラント: 「なに・・・?」
マリウス・ラント: 「まさか、『君も』紡ぎ手なのか・・・?」
シド: 「………へえ?そういうあんたも紡ぎ手か」
マリウス・ラント: 「・・・・・そうだ」
シド: 「あんたんとこのお姫様も紡ぎ手志望なのか?」
マリウス・ラント: 「・・・・・・ッ!?」 その言葉にシドさんの右手を強く握りしめる
マリウス・ラント: 「そんなわけがないだろう・・・・! 彼女には、幸せな『御標』がある!」
シド: 「………何も聞いてないわけだ?………へえ、なるほどな」
マリウス・ラント: 「それは・・・・どういう事だ?」
シド: 「そうやってぬくぬく守られてるだけじゃ嫌らしいぜ、あんたんとこのお姫様は」
シド: 「俺が言えるのはここまでだ、ちゃんと本人から聞き出せよ」
マリウス・ラント: 「・・・・・・まさか!」
マリウス・ラント: 「いや、あれはちょっとした気の迷いで・・・・そんなはずは」
シド: 「………意思表示はしたってわけか、そういう奴は嫌いじゃないな」
シド: 「特に、御標なんぞに縛られたくねえってんならよくわかる」
マリウス・ラント: 「違う!幸せになれる御標があるのなら、それに従うのが一番なんだ」
マリウス・ラント: 「君は・・・・マリアお嬢様の何を知っているというんだ!」
シド: 「幸せ!神なんかが勝手に決めた幸せになんの意味がある?」
シド: 「それで自分の意思を捻じ曲げるくらいなら死んだ方がましだ、俺はそうだった」
シド: 「だから捨てたんだあんなもん」
マリウス・ラント: 「俺、は・・・・・」 自分がかつて紡ぎ手となった日の出来事を思い出す
マリウス・ラント: 「俺”たち”も、自分の意思を貫くために御標を・・・・御標を・・・・うわ、あああああ!」
マリウス・ラント: 「くっ! ざ、戯言だ! すべて!」
マリウス・ラント: 「ともかく!君の身柄は当主様のもとに連行する・・・・いいな!」
シド: 「いいぜ、好きにしな」
シド: たとえどこであっても、逃げるだけならばまず問題にはならない
シド: それだけの技術も知識も身につけて生きてきたのだ、闇と一緒に
マリウス・ラント: 不敵な態度をとる彼の両手に即席の縄をかけて、ハルシア家に戻る
マリウス・ラント: 彼の語る言葉などまやかしであると、強く心の中で念じながら・・・
シド: 縄の掛け方が甘い、と思いつつ素直に連行されていく
GM: 従者と盗人、その二人がハルシア家と向かおうと屋根を降りたとき。
人々: 「うわあああ!!」
人々: 「異形だ!! 異形が出たぞ!!」
GM: すぐそばで、騒ぎが起きる。
GM: これから進もうとしていた道の先、すぐそこで――黒いヴェールをまとった何者かが、衛兵に囲まれようとしていた。
GM: シーンエンド。
シーン5:商いの国
GM: ●シーン5:商いの国
GM: シーンプレイヤーはニアさん。
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 1 → 2
GM: 時系列としては、シドさんとマリウスさんが追いかけっこを始めたあたりですね。
GM: ニアさんは裁縫師と合流するために、夜の区を目指して歩いております。
GM: 道中には様々な店が立ち並び、賑わいを見せていますね。
GM: 人の合間を縫って進んでいると、幼い少女が声をかけてくる。
少女: 「あ、あのっ! お花、買ってくれませんか!」
少女: 「ママのおてつだい、してます! いろんなお花あります!」
少女: 色とりどりの花を持ち、一生懸命に客引きをしてくる。
ニア・M・ミニア: 「あら、私にかしら?」身をかがめて少女と視線を合わせる。ニアの顔は薄布で覆われて見えない
少女: 「は、はい! えっと、えっと、」
少女: 「こ、これ! 黒いおようふくに、似合うと思います!」純白の花を差し出す
ニア・M・ミニア: 「あら、丁寧にありがとうございます。良いお花ですね」少女から花を受け取り、反対の手で硬貨を渡す
少女: 「わ、わ! ありがとうございますっ!」
ニア・M・ミニア: 「お母様にもお礼を言わなければなりませんね。どちらにいるのかしら?」
少女: 「あ! ママはお店の方にいます!」
少女: 「お店はもっとたくさんお花があって、かびんとかも置いてあって」
少女: 「よかったら、ごあんないします!」ふんす!
ニア・M・ミニア: 「ありがとうございます……でも今は人を待たせているの。ごめんなさいね」
ニア・M・ミニア: 「帰りにまたここに来るわ。その時に案内してくれるかしら?」
少女: 「そうですか……」ちょっとしょんぼりしてから、
少女: 「! はいっ! お待ち、してますっ!」にこ!
GM: あなたが花を持ち、少女と別れようとしたときだ。
GM: とすんと、あなたの背に衝撃が走る。道を歩いていた人が、誤ってぶつかってしまったようだ。
GM: 転ぶほどの衝撃ではない。けれど、あなたの黒いヴェールが、風になびいて。
GM: ――異形の証が晒されるには、十分な衝撃だった。
ニア・M・ミニア: 「っ…」
少女: 「――ぁ」
少女: 「きゃあああああ!!!!」
GM: 少女の叫び声に、通行人が皆こちらを向く。
ニア・M・ミニア: 「(ああ、気を抜いていましたね……)」急いでヴェールを戻すが既に遅く。
人々: 「な、なんだ!?」「異形……異形だ!!」
人々: 「そんな、なんでこんなところに!」「異形め! その子から離れろ!」「衛兵だ、衛兵を呼んで来い!」
GM: あたりはすぐにパニックに陥ってしまう。この場から逃げ去ることも難しい。
ニア・M・ミニア: 「異形ではありません、と言っても聞いてもらえる空気じゃありませんね……」嘆息する。『いつものこと』だ。気を抜いていた自分が悪い
ニア・M・ミニア: 「(カマーセさんには後で謝らないといけませんね)」ただじっとしている
ニア・M・ミニア: 事態を収めるには自分が牢に入るのが一番早い。下手に動いては…人を傷つけてしまう
ニア・M・ミニア: 「……『家族を慈しみ、隣人を愛する』」自分に言い聞かせるように御標を呟いた
GM: ばたばたと衛兵が走ってくる、その反対側から。
マリウス・ラント: 「あれは・・・・?」 急な展開に驚き、視線がシドさんから逸れる
GM: ふたりの男性が、姿を現す。
シド: 「へえ、異形ね」
マリウス・ラント: 「いや、あの騒ぎは妙だ。彼女はまるで・・・・捕まるのを待っているようじゃないか」
シド: 「じゃあ捕まる気なんだろ…今の俺みたいに自分の意思でな」
マリウス・ラント: 「そんな事を・・・・伽藍が思うだろうか? 何か事情があるのかもしれないな」
GM: シーンエンド。
シーン6:嫌われ者
GM: ●シーン6:嫌われ者
GM: 全員登場、シーンプレイヤーはマリウスさんです。
system: [ シド ] シーン : 2 → 3
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 2 → 3
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 2 → 3
GM: マリウスさんとシドさんは騒ぎに近寄っていく。
GM: 一人の女性が異形と罵られている。だが、彼女は周囲の人間を傷つけようとはせず、じっとおとなしく佇んでいるだけだ。
GM: もしや彼女は、自分たちと同じ「紡ぎ手」なのではないだろうか?話が通じるかもしれない。
マリウス・ラント: 「待て。みんな。ちょっと待って欲しい」 そう言いながら押し入っていく
マリウス・ラント: 右手には盗人の彼を繋いだロープが
シド: (うわこいつまじかよ……)と完全に呆れ切った顔で連行されている
GM: ニアさんは、民衆たちの中から男性が二人こちらにやって来るのが見えます。衛兵といったいでたちではないようですが……?
ニア・M・ミニア: 「おや、どちらさまでしょうか。衛兵の方ではないようですが」首を傾げる。ヴェールが揺れた
シド: 「通りすがりの盗人だ、こいつにさっき捕まった……自分の意思でな」
シド: 「あんたもそういう口か?」
ニア・M・ミニア: 「おやおや、盗みはいけません。お母さまに叱られてしまいますよ」
シド: 「いねえよ、家族なんて顔も知らねえ」
シド: 「知ってたとして俺には関係ない話だな」
ニア・M・ミニア: 「あら、失礼しました。ふふ、芯のある強いお方なのですね」
シド: 「あんたもな、この状態でこの落ち着きは見事なもんだ」
マリウス・ラント: (この落ち着いた態度・・・・少なくとも、理性はあるようだ)
ニア・M・ミニア: 「私のせいで皆さんを興奮させてしまいましたから。あまり身動きはとれないのですよね」
マリウス・ラント: 「俺たちはあなたが人々から石を投げられているところを見ました」
マリウス・ラント: 「それでも、あなたはこの場を動こうとはしなかった・・・・何か事情があるのでは?」
シド: 「………お前、無神経極まりないな?」
マリウス・ラント: 「・・・・・えっ?」
シド: 「事情なんか見てなくても分かんだろ」
シド: 「こいつが…異形の『紡ぎ手』で、周りが勝手に勘違いして騒いでる、だろ?」
マリウス・ラント: 「・・・・・あぁ!」
ニア・M・ミニア: 「……うふふ、そちらのお兄さんは聡明なお方のようですね」
シド: 「……………はぁ、褒められてる気がしねえ」
シド: 「こんなのと比べられてもな」
マリウス・ラント: 「それじゃあ、あなたは・・・」 言外にこちらは聡明でないと言われた事に気づかずに
ニア・M・ミニア: 「そちらのお兄さんは、だいぶカンがよろしくない。それでは、女の子に嫌われてしまいますよ?」
マリウス・ラント: 「い、いや・・・・そんな事は・・・・ない、とも・・・」
ニア・M・ミニア: 「最近でも、そのようなことがあったのでは?」
マリウス・ラント: 「・・・・・・・。」
シド: いい気味だな………とニヤニヤした顔を隠さずにそのやりとりを眺めている
ニア・M・ミニア: 「図星だと、逆に困るのですけど……好きな女の子を困らせるものでありませんよ?」
マリウス・ラント: 「う、うるさいぞ! 顔がうるさい!」とシドさんに向けて
マリウス・ラント: 「す、好きというのは少し違いまして・・・」 しどろもどろに
シド: 「そりゃいい気味だな」あえて口に出す
マリウス・ラント: 「・・・・・しかし!こんな所で立ち話をしている場合じゃないんじゃないか?」 遠く、衛兵が駆け寄るのが見えた
ニア・M・ミニア: 「ああ、ようやく衛兵の方が来てくれましたね」ほっと一息つく
シド: 「いやあ、よく見る顔ぶれだな」楽しそうに縄で結ばれていた両の手をほどいて手を広げる
マリウス・ラント: 「あっ!?」
衛兵: 「異形め! この国から出て行ってもらうぞ!」
人々: 「あ、あいつら異形と親し気に話してたんだ! 異形の仲間に違いない!」マリウスさんとシドさんを指さす
ニア・M・ミニア: 「出ていくのは少し困りますね……待たせている人がいるので、もう二、三日は滞在させてもらえないでしょうか?」
衛兵: 「なんだと! おい貴様ら、言い訳不要だ! 商いの国の平穏は我々が守る!」
マリウス・ラント: 「お待ちください。この人が異形というのは勘違いです」
GM: 民衆はパニック状態だし衛兵も聞く耳を持ってくれない!
ニア・M・ミニア: 「あらあら、平穏を守る……良いですね」くすくす、と肩で笑っている
ニア・M・ミニア: 「『家族を慈しみ、隣人を愛する』……あなたたちに、その力があるかどうか、試させて頂きましょうか」
シド: 「“夜の区”から遊びに来てるもんでな………あんたらはまあいつでも敵みたいなもんか」こちらも楽しげに挑発するような口調で
マリウス・ラント: 「君たちもそんな挑発的な口調は・・・・ああ、もう!」
ニア・M・ミニア: ただの手慰みだ。衛兵を揉んでやるのも一興と思っただけ
シド: 「さあ、俺の毒にやられたい奴からかかってきな?」隣の小言は一切聞こえないふりだ、うるさい
ニア・M・ミニア: なに、殺すことはない。二、三日の滞在を許してもらうだけなのだから
マリウス・ラント: 「だから! この人は! 勘違いだと!」
マリウス・ラント: 訴えども、訴えども、衛兵にその言葉が届くことはない
マリウス・ラント: 「ああ、もう!」
シド: 「ほらほら、構えろよ」
シド: 「お前ごと巻き込んで攻撃しに来るぜ?」
マリウス・ラント: 「余計な怪我人が出ないように、どうにかします!」
マリウス・ラント: 「それならいいんでしょう!?」
シド: 「はっ…、こっちに聞くなよ」
シド: 「お前の意思だろ、お前が決めろ」
マリウス・ラント: 「盗人・・・・いや、”日陰者”め・・・」
マリウス・ラント: 「君に言われずとも、俺は俺自身の選択をしている!」
マリウス・ラント: 「何か事情があるのでしょう? なら・・・・少しだけ手助けをさせてください!」 とニアさんに向けて
ニア・M・ミニア: 「手伝ってもらうほどのことではないのですが……ありがたく受け取ります」
ニア・M・ミニア: 「その気遣いが、好きな子にもできるといいですね?」ヴェールの裏側でゆるく微笑んだ
GM: 衛兵はあなたたちに刃を向ける!ミドル戦闘だ!
GM: 配置はこのようになっております
GM: PCのみなさんで1エンゲージ、5m離れたところに兵士が2体、兵団が1体です
GM: エネミーの防御修正等はコマに乗っけてあるので必要に応じて見てください
GM: この戦闘では「エネミーのHPを0にする=衛兵をいなして先に進む」とするため、相手を殺害することにはなりません。
GM: 勝利条件は「敵の全滅」です。
GM: ではここでPC間パートナーを結んでください。
GM: PC1→2→3→1でどうぞ!
シド: パートナー マリウス・ラント 厭気で感情を取得
マリウス・ラント: PC2マリウス ニアさんに[同情]でパートナーを取得します
ニア・M・ミニア: シド 面白い御仁だ で取得
GM: はーい!OKです!
GM: 今のうちに確認したいことがなければ、戦闘開始します!
マリウス・ラント: とりあえずは大丈夫です
ニア・M・ミニア: 衛兵さんたちの行動値は私たちより低い、とみていいのかしら
GM: いえすさー! >行動値
シド: ほうほう
ニア・M・ミニア: 戦闘移動から逆算できそうな気はするけどよく分からないや。分かりました、ありがとうございます
GM: 行動値が同じ場合はPC優先の法則になりますが、今回のエネミーは確実にみなさんより低いですね
GM: では戦闘開始!
GM: 【ラウンド1】
GM: 【セットアッププロセス】
GM: 何か宣言がある方はどうぞ!
シド: なし
ニア・M・ミニア: なしですわ
マリウス・ラント: なしです
GM: はーい!エネミーもありません
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言あればどうぞ!
マリウス・ラント: ないです
ニア・M・ミニア: 同じく無しです、一番早い方の手番をどうぞ
シド: まだ使用しません
GM: 何かあった場合、行動値順に処理されていきますが、今回は普通にPCの方が早いのとエネミーにイニシ行動がないのでさくさくと進みますね
GM: はーい!
GM: では一番行動値の高いシドさんからの行動になります
GM: 【メインプロセス】シド
シド: はいよ
GM: マイナーアクション、メジャーアクションの宣言をお願いします
シド: マイナーなし
シド: メジャーで急所狙い 兵団でも狙うか
GM: はーい!MPを減らしていただいてー
system: [ シド ] MP : 15 → 12
GM: 対象は兵団でよろしいですね?
シド: そうですね
GM: それでは2d6+命中値で振ってください!
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 8[2,6]+8 > 16
GM: いえす!
兵団: 物理攻撃は命中値、術攻撃は術操値で振ります(たまに例外があるが)
兵団: そして物理攻撃へのリアクションは回避、術攻撃へのリアクションは抵抗で振ります
兵団: 今回は兵団が回避で振り、シドさんの出した命中値以上の値が出れば回避成功!
兵団: 同値の場合はリアクション優先の法則で成功となります
兵団: というわけで回避!
兵団: 2d6+4>=16 回避 (2D6+4>=16) > 7[2,5]+4 > 11 > 失敗
兵団: 当たる!
GM: 攻撃が成功したのでダメージロールに移ります
シド: ダメージロール前に死点撃ちを宣言
system: [ シド ] MP : 12 → 10
GM: あ、死点撃ちはダメロ直後の宣言になります
GM: なんでなのかはわかりませんが今回は今の宣言で大丈夫です!
シド: タイミングミス!
GM: 絶対まとめて宣言した方が処理しやすいんで……(小声)
シド: www
GM: では死点撃ちレベル1を宣言されたので、ダメロに+1d6
GM: 基本のダメージは1d6+武器や特技の固定攻撃力、になります
GM: 命中のときクリティカルが出るとさらに+1d6もらえます
シド: ふんふん
GM: シドさんの急所狙いは固定値+【知覚】が入るのでさらにつよい
GM: 攻撃力も順を追いましょう!
GM: まず基本の攻撃力は「1d6+固定値」。この固定値はステータス+武器の攻撃力です。
GM: 特技によっては3d6のダメージを~とかありますが今回は違うので割愛。
シド: 毒りんご相当品だから
シド: 殴+1が固定値か
GM: あと素のステータスから出てる固定値もあるので殴+4ですね!
GM: 私の言い方が悪かった すみません
シド: なるほど
シド: あ、下にあるやつだ
シド: 理解理解
GM: そこに急所狙いの+【知覚】が乗ります シドさんの場合は+6
シド: +10というわけね
GM: さらに死点撃ちの+1d6が入って~~~
シド: 2d6+10 (2D6+10) > 10[5,5]+10 > 20
GM: 正解!!!!そしてつよい
シド: 良いダメージだ
マリウス・ラント: そこに[助太刀]でダメージを上乗せしたいです
GM: きゃー!どうぞ!
system: [ マリウス・ラント ] MP : 19 → 13
マリウス・ラント: 知覚*2点なので12点上昇
シド: 実ダメージ入ったら邪毒が入る仕様でこの火力
GM: 合計、殴属性32点!
GM: 32点!?
GM: えー、兵団は殴防御2を持っているので差し引き30点!
GM: 倒れます!!!
シド: 毒を食らう前に倒れやがった!
GM: シドさんのメインは終了となります。各々演出あればどうぞ!
シド: ひょい、と腰に巻いているカバンに無造作に手を突っ込み
シド: そこからいくつか丸められた丸薬のようなものをするりと掴み上げて
シド: ぽおん、と狙っているのかも怪しいような手つきで目の前の衛兵の塊に放り込む
シド: ぱん、と乾いた音とともに弾けて出てくるのは刺激臭と目がくらむ軽い麻痺毒
兵団: 「ぐわっ!? 何を……!?」
シド: 「そら、道あけな!」
マリウス・ラント: 「あの煙・・・・日陰者め、何かを仕掛けたな」
マリウス・ラント: 「だが、詰めが甘い。この道は・・・・・」 シャッと裏道を遮るように布を張る
マリウス・ラント: 「この道から風が吹き込むんだ・・・・遮っておかないとすぐに煙が晴れてしまうぞ」
シド: 「晴れても問題ねえんだっての!」この程度の衛兵の足止めに困るか、と少々腹立たし気に
マリウス・ラント: 「そうか!」 と少し乱暴な口調で応える
GM: 兵団はなすすべもなく倒れていく。
GM: 残るは兵士二人!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言あるかたはどうぞ!エネミーはなし!
ニア・M・ミニア: イニシアチブはなしですわ
マリウス・ラント: イニシアチブなしです
シド: なし
GM: はーい!では次に行動値の高いマリウスさん
GM: 【メインプロセス】マリウス
GM: 宣言をどうぞ!
マリウス・ラント: はい! では、待機を宣言します
GM: 了解しました!
GM: 待機した人は、他の人が全員動いてから自分のメインとなります
マリウス・ラント: はーい
GM: 複数人待機した人がいた場合、待機してない全員が動く→行動値の「低い」方から動く となります
GM: 今回は特に気にしなくてよさそうですね!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: たぶんないでしょう!
シド: ない
GM: イニシ特技とってるひとがいないので、瞬速挟まないならPC側はイニシでやることなさそうですね
マリウス・ラント: そうですね
ニア・M・ミニア: ですわね、シドさんが動かないなら私の手番かしら?
GM: そうなります!
GM: 【メインプロセス】ニア
GM: 宣言をどうぞ!
ニア・M・ミニア: マイナー、戦闘移動。衛兵さんたちのエンゲージに突入しますわ
ニア・M・ミニア: コマは…暫定で3番を頂きましょう
GM: はーい!PC番号に合わせますね
ニア・M・ミニア: メジャー《破壊衝動》。対象は…兵士Aさんにしますわ
ニア・M・ミニア: 私の命中は8、そこに2D6なので…
ニア・M・ミニア: 2D6+8 命中 (2D6+8) > 4[1,3]+8 > 12
GM: 正解!
ニア・M・ミニア: うーん、躱されそう…
ニア・M・ミニア: というわけで《返し縫い》を宣言。振り直しますね
ニア・M・ミニア: 2D6+8 命中 (2D6+8) > 11[5,6]+8 > 19
GM: さ、殺意!
ニア・M・ミニア: で、コストを消費します。破壊衝動でHP2点、返し縫いでMP3点ですわ
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 33 → 31
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 17 → 14
ニア・M・ミニア: あ、破壊衝動4点でしたね、もう2点HPを減らしておきます
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 31 → 29
GM: ありがとうございます!そうなのです4HPですね ちょっといたい
兵士A: 回避チャレンジ!
兵士A: 2D6+5>=19 回避 (2D6+5>=19) > 5[2,3]+5 > 10 > 失敗
兵士A: はい……
GM: クリらないと無理なやつでした
ニア・M・ミニア: ええっと、基礎ダイスで1D6、剣で斬11点、破壊衝動で基本剥離値+5は12点だから…
ニア・M・ミニア: 1D6+23 斬ダメージ (1D6+23) > 5[5]+23 > 28
GM: ひええ
ニア・M・ミニア: うーん、あまりダメージ出ませんね…
GM: じゅうぶんですが!?!?!
GM: 斬防御が5あるので差し引き23
GM: た、倒れます……
ニア・M・ミニア: あらあら、あまり鍛えていないのですね?
GM: 演出あればどうぞ!
ニア・M・ミニア: ────
ニア・M・ミニア: 「ああ、お願いですから……動かないでくださいね?」
ニア・M・ミニア: ゆるりとカーテシー。その動作に紛れるようにして剣を抜き。
ニア・M・ミニア: アンダンテ。小走りよりも緩やかなステップで距離を詰め。
ニア・M・ミニア: トリターレ。ニアがすれ違うと、衛兵の鎧が野菜を切るような容易さでみじん切りになった。
ニア・M・ミニア: 「あらあら、私の動きを見えないようでは……平穏を守るには遠いですよ?」
ニア・M・ミニア: くすくすと、ヴェールの内側で笑う。
ニア・M・ミニア: ────
GM: 兵士はぱたりと倒れる。息はあるが……戦意はない。
GM: ニアさんのメイン終了です。
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言は省略しちゃいましょう。マリウスさんは待機中、やっと兵士の番です
GM: 【メインプロセス】兵士B
兵士B: マイナー宣言なし。メジャーで同じエンゲージにいるニアさんに武器攻撃!
兵士B: 勇猛なる血+紅の一族 【肉体】【命中値】の判定C値-2(C値=10)
兵士B: 2D6+6>=0[10,2] 命中 (2D6+6>=0[10,2]) > 8[2,6]+6 > 14 > 成功
兵士B: まあまあ
GM: ニアさんは「回避」の値で振ってください
ニア・M・ミニア: ええっと、私の回避が4だから…
ニア・M・ミニア: 2D6+4>=14 回避 (2D6+4>=14) > 6[1,5]+4 > 10 > 失敗
GM: 正解!そして当たります!
ニア・M・ミニア: あら、残念。当たっちゃいました
マリウス・ラント: 振りなおします?
ニア・M・ミニア: 1R1回ですわ、返し縫いは
GM: マリウスさんも振り直しがあるのですよ
マリウス・ラント: 王佐の才があるので
ニア・M・ミニア: そうなんだ…ありがたく頂こうかしら
マリウス・ラント: では仕える者の喜びで消費を軽減してMP-2
system: [ マリウス・ラント ] MP : 13 → 11
マリウス・ラント: 振り直しをお願いします
ニア・M・ミニア: ありがとう。では振り直しますわ
ニア・M・ミニア: 2D6+4>=14 回避 (2D6+4>=14) > 8[3,5]+4 > 12 > 失敗
ニア・M・ミニア: うーん、ダメでした。ごめんなさいね
GM: 残念!命中します
兵士B: エネミーの攻撃力もPCと同じで、基本1d6+武器などの固定値になります
ニア・M・ミニア: ああ、痛いのは嫌だわ。優しくしてね?
兵士B: さっきのシドさんのように特技を使った場合は上乗せされたりしますが、こいつはC値下げるだけの素殴りなので
兵士B: 1d6+8 斬属性 (1D6+8) > 4[4]+8 > 12
兵士B: このようになります
ニア・M・ミニア: 12点斬ダメージ、ということかしら
兵士B: いえす
ニア・M・ミニア: えぇっと、《汚濁の吐息》を宣言。ダメージを2D6点軽減しますわ
兵士B: ニアさんはおよふくで斬防御1あるので11ダメージ
兵士B: ひゃー
ニア・M・ミニア: 2D6 軽減値 (2D6) > 10[4,6] > 10
兵士B: つよない????
ニア・M・ミニア: お洋服合わせて11点軽減
ニア・M・ミニア: 1点もくらっちゃいましたわ、痛いですわ~!
ニア・M・ミニア: あ、汚濁の吐息でHP2点消費ですわね
兵士B: 汚濁のHPコストの方が高いってどういうこと!?
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 29 → 27
ニア・M・ミニア: で1点もHPダメージをくらっちゃいましたわ
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 27 → 26
兵士B: これには兵士も困惑
兵士B: ばたばたと味方が倒れていく中、果敢に「異形」へ刃を振るう!
ニア・M・ミニア: 「体幹が曲がっていますわ。それでは剣に勢いが乗りませんわよ」
ニア・M・ミニア: 軽やかに。兵士の剣を受け流す。僅かに裾を割くのみだった
GM: 兵士は歯噛みし、恐怖に震える。こいつ、いや、こいつら……強い……!
GM: 兵士Bのメイン終了です。
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 全員動きましたので、待機宣言していたマリウスさんに順番が回ります
マリウス・ラント: では、マイナーで5m移動してエンゲージします
GM: 【メインプロセス】マリウス
GM: ごーごー!
マリウス・ラント: そして、眠りの糸巻で兵士を素殴り
マリウス・ラント: 固定値は+5です
GM: ウオーッ命中をどうぞ
マリウス・ラント: 2d6+5 (2D6+5) > 9[3,6]+5 > 14
GM: 出目がいい!
兵士B: ウオーッ回避
兵士B: 2D6+5>=14 回避 (2D6+5>=14) > 5[1,4]+5 > 10 > 失敗
兵士B: 当たる!
マリウス・ラント: 1d6+2 術ダメ+ダメージ時放心付与 (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
GM: 眠りの糸巻は特殊な武器でして
GM: 「実ダメージを与えたとき、ダメージの代わりに放心を与える」
GM: つまり防御修正とかで実ダメージが発生しなかったら放心も無効ということですね
GM: で、兵士Bの術防御が0 なのでまるっと受けまして
マリウス・ラント: 了解です!
GM: 放心!
GM: バッドステータス一覧は上の剣アイコンにマウス乗せると出ます
マリウス・ラント: おおー!
GM: ・放心
すべての判定の達成値-5
解除:クリンナッププロセス
GM: なのでクリンナップで解除されちゃいますねこのあと……
マリウス・ラント: おおー・・・・
GM: そういうことも……ある!
GM: すべての達成値-5なので、早めにぶちこめると相当つよいです
マリウス・ラント: では、ちょっとだけ演出を・・・
GM: はーい!お願いします!
マリウス・ラント: 「だから! 話を! 聞いてくださいって!」
マリウス・ラント: 二人の波状攻撃に衛兵たちが無力化される中、半ばキレ気味の口調で言う
マリウス・ラント: 「ああ、もう! 話を聞いてくれないなら、大人しくなってもらいますよ!」
マリウス・ラント: そう言いながら取り出したのは眠りを誘う魔法の道具、当主様から護身用に預かったものだ
マリウス・ラント: スタスタと物怖じしない動きで鉄火場に押し入る
マリウス・ラント: 「えいっ!」 叩く
マリウス・ラント: その辺のチンピラであれば、この一撃で”大人しく”なってくれるはずだが・・・・
マリウス・ラント: 「あ、あれ? 利きが悪い・・・・?」
ニア・M・ミニア: 「気迫は良いのですが……腰が入っていませんわね」ダメ出しをする
シド: 「腕に覚えがねえなら前に出るな!鈍感野郎!」
マリウス・ラント: 流石に訓練された衛兵では無理だったようだ
マリウス・ラント: 「き、く、君たち・・・・」
マリウス・ラント: 「元はと言えば誰のせいだと思ってるんですかー!?」 悲しい怒号が、町に響いた・・・・・
GM: 兵士はちょっとふらっとしたが……立ち直る!
GM: マリウスさんのメイン終了です。
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 今度こそ全員動いた!
GM: 【クリンナッププロセス】
GM: 兵士はさっき受けた放心を回復します
ニア・M・ミニア: 《偽りの勇姿》、HPを基本剥離値+3点回復。10点回復するので全回復ですわ
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 26 → 33
GM: こわすぎ
GM: RPなどあればどうぞ!
ニア・M・ミニア: ────
ニア・M・ミニア: 「ああ、ほつれてしまいました」しゃらり、と指を鳴らす
ニア・M・ミニア: 縫い針と糸が踊り、ほつれを直していく
ニア・M・ミニア: 「さて、まだやりますか? やれますよね? そうでしょう、平穏を守るのですから……」
ニア・M・ミニア: 「これくらいで折れちゃ、駄目ですよ」
シド: 「お前、勘違いされにいってねえ?」呆れ顔
マリウス・ラント: 「凄いですね・・・・」 色々な意味を込めて呟く
GM: 衛兵に囲まれながら、あなたたちは無傷のまま立っている。
GM: ラウンド1終了!
GM: 【あなたの手をとりたい】三日目
GM: ミドル戦闘、第二ラウンドのスタートから再開です!
GM: 【ラウンド2】
GM: 【セットアッププロセス】
GM: たぶんみんなないね!
シド: ない
マリウス・ラント: ないです
ニア・M・ミニア: ないですわ
GM: よいこたち!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: ないのでシドさんのターンとなる!
GM: 【メインプロセス】シド
シド: はいよ、マイナーはまたなしで
シド: メジャーで急所狙い、対象は残ってる兵士B
シド:
シド:
system: [ シド ] MP : 10 → 8
GM: やっちまえー!
GM: 命中判定をどうぞ!
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 8[4,4]+8 > 16
GM: 出目がいいなあ
兵士B: 回避チャレンジ!
兵士B: 2D6+5>=16 回避 (2D6+5>=16) > 3[1,2]+5 > 8 > 失敗
兵士B: とてもだめ
シド: ダメージ前に死点撃ちも宣言しておきますね
兵士B: えーん!
system: [ シド ] MP : 8 → 5
シド: ダメージいくぞ
兵士B: こいよー!
シド: 2d6+10 (2D6+10) > 12[6,6]+10 > 22
兵士B: 殺意高くない?
シド: なに???
兵士B: 殴属性防御3なので差し引き19
兵士B: ぎりぎり生きてる、が!
兵士B: 邪毒!!!
シド: ランク6の邪毒+4ダメージだぜ
シド: 6d6+4 (6D6+4) > 21[1,3,3,3,5,6]+4 > 25
GM: あ、邪毒には武器の攻撃力乗らないです!
シド: 毒ダメージ、たっかい
シド: あ、これは常時特技の
シド: 野草知識のダメージ加算です
GM: あっ
GM: 私これ邪毒レベルだと思ってた
GM: ダメージか
シド: 狩人のクラスレベル+特技レベルのダメージ加算
GM: そうですよねレベルだったらやばすぎるもんな オッケーです
GM: 失礼しました
シド: いえいえ
シド: 25ダメージです
GM: あい…………
GM: 死!!!
GM: 全滅です!!演出どうぞ!!
シド: 少々哀れみすら覚えてきたが、まあ立ち向かってくるなら仕方ないよなと特に感慨も含まず
シド: カバンからまた違う毒を内包した団子を掴んで残っている兵士に投げつける
シド: 顔面を狙い、破裂したところで散布した粉末を吸い込んだら昏倒する
シド: 命を奪うものではないが、意識は落ちるだろう
兵士B: 「げほっげほっ、賊め、何を――」最後まで言えず倒れる
GM: 戦闘終了。あなたたちの勝利です!
シド: やったぜ
GM: 衛兵を余裕でいなして道を開いたあなたたちに、声がかかる。
裁縫師: 「こちらです! 早く!」
裁縫師: 【雁字搦め】を宣言。追って来る衛兵の増援たちを阻みます。
ニア・M・ミニア: 「ああ、カマーセさん。すこし騒がしくしてしまいました。申し訳ありません」
シド: (なるほどな…紡ぎ手の知り合いか)
マリウス・ラント: 「ああ・・・やると決めたとはいえ、なんという事だ。この事が当主様に知られたら・・・。」
裁縫師: 「落ち着いている場合ではありません、いえ落ち着いているのはいいことですが!」困惑
裁縫師: 彼はあなたたちを路地裏へ逃がし、道案内をする。
シド: 「………こっちの方に向かうってことは、“夜の区”か」
マリウス・ラント: 「”夜の区”・・・・!」 本来であれば、決して近づくことのない場所の名前に一瞬身が竦む
ニア・M・ミニア: 「件の酒場ですね、いきましょうか」
ニア・M・ミニア: 「お二人も紡ぎ手なのでしょう? 組合の話は聞いておいて損はないと思いますよ」シドとマリウスに向き直る
シド: 「あんたたちはスリに気を付けた方がいいんじゃないか?」楽しげに笑みを浮かべて前を歩く
マリウス・ラント: 「そんな事、”日陰者”に言われなくてもちゃんとここに」 財布を入れたポケットをぽんぽんとはたく
GM: やがて酒場を模した小さな隠れ家にたどり着くだろう。
シド: (やっぱ馬鹿だな………)自分から財布の場所を教えてどうする
マリウス・ラント: 内心でどう思われているかも知らず、周囲をきょろきょろ見ながら進む。余所者感が満載の挙動だ。
GM: それでは、隠れ家にたどり着いたところでシーンエンドとなります。
シーン7:避難
GM: ●シーン7:避難
GM: シーンプレイヤーはニアさん、登場は全員です。
system: [ シド ] シーン : 3 → 4
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 3 → 4
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 3 → 4
GM: 裁縫師に案内された先は、路地裏にひっそりとたたずむ隠れ家だった。大通りはまだ騒がしいが、ここであれば一息つくことができるだろう。
裁縫師: 「ここなら、衛兵たちも追っては来れないでしょう」
裁縫師: 「あれだけ騒ぎになっていながら、誰も殺していないのですから……すぐに裁縫師組合や『赤銅の鈴』が動いて、事態を鎮静化させるはずです」
シド: 「ああ…、プラトーならやりそうなこった」ボスにあたる存在を思い浮かべて笑う
マリウス・ラント: 「ありがとうございます。助かりました」 ふぅと一息つく
ニア・M・ミニア: 「穏便にいってもよかったのですけど、先約がありましたから」
裁縫師: 「……ままなりませんね。紡ぎ手でない人――御標に抗うすべを持たない人々にとっては、我々紡ぎ手も異形と同じ、世界から逸脱した存在です」
裁縫師: 「ともあれ、皆さんが無事で何よりです。この場所は好きに使っていただいて構いませんので」
マリウス・ラント: 「とはいえ、多くの人々にとって紡ぎ手も異形も世の中の理を狂わせるという意味では変わりありません・・・・・さて」
マリウス・ラント: 「事態がこうなってしまった以上、俺も我が主に事情を説明しなければなりません。あなたの名前を、教えていただいても?」 と、隣に座るニアさんに話しかける
ニア・M・ミニア: 「うふふ、ナイショです。人に聞くときは自分から名乗るものですよ?」悪戯っぽく笑いながら
ニア・M・ミニア: 「ニア・M・ミニアです。どうぞよしなに」上流階級の出を思わせる優雅な一礼だった
マリウス・ラント: はっと気づいた顔を浮かべる。そして先に名乗られた事にばつの悪い顔をしながら・・・・
マリウス・ラント: 「マリウス・ラントです。ハルシア家というところで庭師をやっております」
シド: 好きにこの場所を使っていいと聞いてからすぐにキッチンの食い物などを物色している
裁縫師: 「お茶はこちらに」ポットと茶葉の位置を教える
シド: ひょいひょい、とつまんで食べられそうな菓子類を持ってそちらに
マリウス・ラント: 「”日陰者”!お前も名前を教えろ!」 ちょろちょろと動くシドさんを咎めるように言う
ニア・M・ミニア: 「(あら、お茶の準備をしてくれるのかしら?)」
シド: 「は?名前……?………………シド」
シド: 「家名なんて御大層なもんは持ってない」
シド: ポットにざかざかと適当に茶葉を入れながらそう返す
シド: 安全に飲めりゃ味なんてどうでもいい
マリウス・ラント: 「くっ・・・こいつ・・・」 あまりの態度の悪さにわなわなと震える
マリウス・ラント: 「やっぱり、お前なんて”日陰者”で十分だ!」
ニア・M・ミニア: 「よろしくお願いしますね、シドさんにマリウスさん」
シド: 「そりゃどーも」2人にまとめて返事をしながら雑にお湯を沸かしてこれまた大雑把にポットに注ぐ
マリウス・ラント: 「まさか、毒を仕込んでるんじゃないだろうな?」 半信半疑の目で見つめる
シド: 準備するカップは自分の分だけだ
シド: 「お前は馬鹿か?」
シド: 「“夜の区”で安全に口に運べるもんに毒を仕込む奴はよっぽど恵まれてんだよ」
マリウス・ラント: 「・・・・・?」 一瞬、何かを考えたのち
マリウス・ラント: 「・・・・・・!」 血の気が引いた表情を浮かべる
ニア・M・ミニア: 「うふふ、自分で入れましょうね。マリウスさん」カップを2つ取り出し、片方をマリウスに差し出す
シド: 「俺の入れた茶は味に一切期待すんなよ」一応告げて
マリウス・ラント: 「あっ・・・」 うっかりと、話に夢中になって淑女に食器の準備をさせてしまった事を反省する
シド: 自分は勝手にそのお茶をカップに入れて口をつける
マリウス・ラント: 「い、いえ!ここは俺が用意します!」 ばたばた
ニア・M・ミニア: 「あら、それじゃあお願いしようかしら」
マリウス・ラント: 「はい!」 ワンテンポ遅れて、ニアさんから引き継ぐように茶を入れていく
シド: 「んで?あんたらはいったいどこから来たんだ?」とお茶を準備してるマリウスを横目に自分は自由にティータイムを始めながら
ニア・M・ミニア: 「うふふ、どこでしょう? 当てられたら特賞をあげますよ」
シド: 「………話す気がねえなら俺はこれで」食い物と飲み物を安全に確保出来ただけでも利はあった、と言える
マリウス・ラント: 「ちょ、ちょっと待て!」 呼び止める
シド: 「なんだよ?宝石なら返しただろうが」
マリウス・ラント: 「それだけではない! 宝石は返してもらったとはいえ、お前はさっき気になる事を・・・・そう、お嬢様の件だ!」
シド: 「………………何も聞いてないんだろ、お前は」
シド: 「本人が言わねえのになんで俺が話さないといけない」
マリウス・ラント: 「それは・・・・」
ニア・M・ミニア: 「ハルシア家のお嬢さま……長生きの御標、でしたかしら? うらやましい話ですわね」街できいた噂話を思い返しながら
シド: 「箱庭に囚われてる限り、って条件付きだって話だな」
マリウス・ラント: 「・・・・ッ! お前が何故それを!」
シド: 「まあ俺は御標なんざどうでもいいが………お前が来る前にお優しい店主どのが教えてくれたんだよ」
マリウス・ラント: 「そう、か・・・。いや、別にそれを知られるのは構いません」
マリウス・ラント: 「幸せな、『御標』だと思います。家から出ない、たったそれだけを守ればいつまでも幸せにいられるのだから・・・」 口とは裏腹に表情は険しい
ニア・M・ミニア: 「家から出られない……窮屈な生活ですわね」顎に指を当ててやや不満そうにつぶやく
シド: 「『たったそれだけ』当事者じゃないから言える台詞だな」
シド: 「そういや、あんたここならヴェール脱いでても平気だろ」とニアに声をかける
マリウス・ラント: 「しかし!彼女には俺やあなた達と違って『御標』が与えられている。それなら・・・それを遵守するべきでしょう」
マリウス・ラント:
マリウス・ラント: 「『御標』に逆らったところで、幸せになれる保証なんてないのだから」
ニア・M・ミニア: 「あら、気遣ってくれているのかしら? ありがとう」シドに礼を言い
ニア・M・ミニア: 「カマーセさんも、安全とは言っていたし……そうね」ヴェールを外す
シド: 「与えられる幸運が最上だって馬鹿みたいに信じて全員が思考を止めてるだけだろ」と心からくだらないとでも言うかのように
ニア・M・ミニア: 「ああ、外でヴェールを脱ぐのも久しぶりだわ」
マリウス・ラント: 「・・・・・・・。」 呆気にとられたように口を開く
ニア・M・ミニア: ひび割れた頬、”色”を失った耳。
ニア・M・ミニア: 異形の見た目を除けば、それまでの声音よりずいぶんと幼い姿の少女がそこにいた
シド: 「どんな化け物なのかと思えば、ちゃんと人の形してんだな」と不躾に
マリウス・ラント: 「美しい・・・・ ああ、いえ、不遜な言い方でした。失礼」
ニア・M・ミニア: 「うふふ、”まだ”伽藍ではないですからね」
ニア・M・ミニア: 「世辞だとしても…見え透いたものはむしろ失礼ですよ?」マリウスを嗜める。自分が美しいとは思っていないから
シド: 「そういや、さっき呟いてたのはあんたの御標か?逆らってるって感じには思えねえな」
マリウス・ラント: 「い、いえ、お世辞でもなんでもなく・・・・」
ニア・M・ミニア: 「ええ、私は御標を大事にしてるわ」
ニア・M・ミニア: 「『家族を慈しみ、隣人を愛する』。たとえ離れていても……お母さまのことは愛しています」
ニア・M・ミニア: 嘘だ。本当だったらこんな場所にいない
ニア・M・ミニア: 自分に言い聞かせないと、”紡ぎ手”であることすら危うい。
マリウス・ラント: 「・・・・素晴らしい事だと思います。我々は、例え紡ぎ手となり御標を失おうとも、主の意思から離れるべきではない」
シド: 「へえ……?そりゃまた『お見事』だな」そうまでして従うと決めている意志の強さには敬意を示す
シド: 「まあ、御標を捨ててる俺から言わせれば好きに生きられない幸運なんざいらねえんだが」
マリウス・ラント: 「・・・・美しい生き方だ」
ニア・M・ミニア: 「(このお方は一度叩いて直した方が良いのでしょうか)」首を傾げてマリウスを見る
シド: 「まあ生き方の是非なんてのは人から貰う必要なんてねえしな」
シド: 「そっちは御標を守りたい、こっちは御標を守る気なんざない、それだけだ」
マリウス・ラント: 「・・・・平行線ですね」
ニア・M・ミニア: 「ええ。紡ぎ手ですから、そこはいかようにも」
シド: 「交わると思ってんならおめでたい奴だな、お前は」
シド: 「神なんてものに生き方を左右されるのが業腹だって考えを言葉でどうにか改心できるとでも思ったか?」
シド: 「人から与えられるものに価値を求めることはない」
シド: 「俺は自分で欲しいものに手を伸ばして生きていく」
マリウス・ラント: 「・・・・なるほど。俺はお前を決して認めない。認めないが・・・・お前の生き方はわかった」
マリウス・ラント: 「それは、交わらないな」
ニア・M・ミニア: 「うふふ、それもまた紡ぎ手の在り方ですね」穏やかに微笑む
シド: 「交わらなくても別に問題はないしな」
シド: 「さっきみたいな共闘になることもある、俺のせいじゃないしな…あれは」
ニア・M・ミニア: 「衛兵さんたちは実力もともかく、お話を聞いてくれないのが残念ですわね」肩をすくめて嘆息する
マリウス・ラント: 「不運なすれ違いでした・・・あなたに怪我がなかったのが不幸中の幸いです」
マリウス・ラント: 「そういえば、あなたはこの国に何か用があるのでは・・・・? お力になれるようでしたら、いつでも協力します」
シド: 「……いつでも、ってことはその時はお嬢様を放っておくのかよお前は」
マリウス・ラント: 「こ、言葉尻を・・・・!」
ニア・M・ミニア: 「カマーセさんと会うのが用事でしたから、ほとんど終わっていますわね」
ニア・M・ミニア: 「何か、私に仕事を任せるために呼んだのではなくて、カマーセさん?」奥にいるカマーセに声をかける
裁縫師: 「おや、お話はひと段落しましたか」顔を出す
裁縫師: 「ニアさんをお呼びしたのは、正式に裁縫師組合があなたを支援するという取り決めを行うためです」
裁縫師: 「私はあなたが心まで堕ちた伽藍ではない、人の心を失わない紡ぎ手だと存じていますが……組織的に動くとなると、やはり、慎重にならざるをえない部分がありますので」
裁縫師: 「おそらくこのままでも問題はないと思われますが……そうですね。ひとつくらい実績があっても良いかもしれません……」考えている
ニア・M・ミニア: 「実績……どこかに丁度いい伽藍でもいないかしら」
裁縫師: 「いたらいたで困るのですがね」苦笑
裁縫師: 「あなた方も、もうしばらくはここにいた方が良いでしょう。まだ大通りは騒がしい」シドさんとマリウスさんに
マリウス・ラント: 「それもそうですね。ほとぼりが冷める前に動いてしまっては当主様に迷惑がかかりそうだ」
ニア・M・ミニア: 「私やシドさんはともかく、マリウスさんは表の人たちも顔を知ってるでしょうからね」
シド: (………別に1人で動く分には問題はないんだが、もうちょいティータイムを楽しむか)
GM: 三人はもうしばらくこの隠れ家で過ごすこととなります。
GM: その間、裁縫師から話を聞いたり、噂話が耳に入ってきたりするかもしれません……
GM: シーンエンド。
シーン8:情報収集
GM: ●シーン8:情報収集
GM: 情報収集シーンとなります
GM: モノミュでは情報収集のとき、シーンに出る・出ないを選べることが多いです。
GM: 出ない場合は当然情報収集に参加できませんが、HPかMPを回復させたりできるので、状況によって選ぶとよいかもしれません。
GM: ただ、今回PLが3人、情報収集項目も3点となりますので、全員登場推奨です。
GM: というわけで出る人はメインへどうぞ。みんな出てくれるとGMはうれしい。
system: [ シド ] シーン : 4 → 5
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 4 → 5
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 4 → 5
マリウス・ラント: 出ますー
GM: いらっしゃい!
GM: では情報タブに項目を貼りますね
GM: 今回の情報収集項目はこちらの3点。それぞれに2個ずつ能力値と数値が設定されておりますね。
GM: 調べたい項目を選んだら、その項目で指定されている能力値を使って判定を行い、指定の数値以上が出たら成功。情報開示です。
GM: ダイスの振り方は戦闘時と同様に2d6+固定値となります。
GM: 例えばマリアについてを調べたい場合、知覚か社会の好きな方を選んで(高い方を選びましょう)、2d6+能力値で振ります。9以上が出たらおっけー!
GM: ちなみに失敗しても追加で情報収集判定を行うことは可能ですが、その場合クライマックス戦闘に影響が出ますのでお気を付けください。
ニア・M・ミニア: ◆情報収集項目
・マリアについて(知覚9or社会9)
・紡ぎ手への覚醒(意思11or縫製11)
・商いの国について(肉体9or社会9)
ニア・M・ミニア: では私は縫製が得意なので紡ぎ手の覚醒を
ニア・M・ミニア: 糸電話を使用、達成値+2
ニア・M・ミニア: 2D6+5+2>=11 紡ぎ手への覚醒 (2D6+5+2>=11) > 2[1,1]+7 > 9 > 自動失敗
GM: どうぞー!宣言したら振っちゃって大丈夫です!
GM: !?
ニア・M・ミニア: 返し縫いを宣言
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 14 → 11
GM: イエス!
ニア・M・ミニア: 2D6+5+2>=11 振り直しだ御標ふぁっきゅー! (2D6+5+2>=11) > 8[2,6]+7 > 15 > 成功
GM: えらい!!!
ニア・M・ミニア: これだから2D6はよぉ~!!!
シド: 商いの国について、肉体で判定
シド: 2d6+5>=9 (2D6+5>=9) > 6[1,5]+5 > 11 > 成功
GM: えらえら!
マリウス・ラント: マリアお嬢様について知覚で判定します
マリウス・ラント: 2d6+6>=9 (2D6+6>=9) > 12[6,6]+6 > 18 > 自動成功
GM: !?!?
マリウス・ラント: お嬢様への執着が強い
ニア・M・ミニア: クリティカルしてるー!?
シド: さすが従者
GM: マリア嬢についてめちゃくちゃわかる
GM: 本当か?
マリウス・ラント: 例え火の中水の中、お嬢様のお部屋の中といえども情報を取得してみせる!
シド: そういうところだぞ
GM: クビになりますよ
マリウス・ラント: あれー?
GM: では全員成功!順番に情報タブに貼っていきます
ニア・M・ミニア: ・マリアについて
マリア・ハルシアは生まれつき身体が弱い。他の人であれば一日眠って治るような風邪も、彼女がかかれば僧侶の術なしでは生死に関わるものとなる。
御標に示されずとも外に出れば死んでしまいかねない体質。「家から出なければ長生きできる」という保証は、間違いなく彼女を祝福した正しい御標だ。
――でもね、わたしは外に出て、自由に生きてみたい。異形にならず、外に出て……それで一年と持たず死んでしまっても、構わないわ。
ニア・M・ミニア: ・紡ぎ手への覚醒
紡ぎ手になるということは御標に逆らうということであり、世界の理から外れることを示す。
それは常に、異形や伽藍になりかねない危険を秘めた状態だ。紡ぎ手が迫害される理由のひとつがこれである。
だが、君たち紡ぎ手は、破壊衝動のままに暴走する異形や伽藍とは違う。彼らを紡ぎ手たらしめるのは、強い意思の力だ。
マリアは強い意思を持っている。御標に逆らったとしても、彼女ほどの強い意思があれば、きっと――
ニア・M・ミニア: ・商いの国について
商いの国はその名前が示す通り、商人たちの集まる国だ。一部地域は半ばスラム化した暗黒街になっており、国全体に影響力を持つ”赤銅の鈴”と呼ばれる犯罪組織もある。
商いの国の一角には、裁縫師組合の本部がひっそりと居を構えている。裁縫師カマーセはここの所属であり、協力者としてニアを紹介するつもりだ。
――おそらく問題はないと思うが、ひとつくらい実績があってもいいかもしれません。たとえば、他の紡ぎ手を助けたとか。
GM: ここは情報開示のみでシーンエンドとなります。
シーン9:「わたしにとって──」
GM: ●シーン9:「わたしにとって――」
GM: マスターシーンのため、PCは登場不可。
アレン・ハルシア: 「マリア」
マリア・ハルシア: 「……お父様。お仕事はいいの?」
アレン・ハルシア: 「商談は無事済んだよ。ただ、少し出ないといけなくなってしまってな。マリウスもいないが、大丈夫か?」
GM: それはマリアを気遣った言葉だ。妻をなくし、ただ一人の娘も病弱となれば、父であるアレンが心配性になるのも頷ける。
GM: ……だが。
マリア・ハルシア: 「――お父様は心配性ね」
マリア・ハルシア: マリアが浮かべたのは、自嘲するような笑み。
マリア・ハルシア: 「大丈夫よ。……お屋敷から、出なければいいだけだもの」
アレン・ハルシア: 「……」
GM: 思わずアレンも黙り込み、痛いほどの静寂が二人の間に流れた。
マリア・ハルシア: 「『すべてを与えられ』なんて、ひどい嘘よね。だって、ただひとつ、わたしは――」
アレン・ハルシア: 「マリア」
GM: 続く言葉は、アレンが強めに名前を呼ぶことで遮られた。
険しい顔をして、それでも少女への心配を声に滲ませて彼は続ける。
アレン・ハルシア: 「お前に与えられたのは、異形による歪んだ御標ではない。正しい御標だ。だから」
アレン・ハルシア: ――だから、何をしてやれるというのだろう。父として、何を。
マリア・ハルシア: 「……ごめんなさい、お父様。わかっているわ。困らせちゃって、ごめんなさい」
GM: 謝罪を二度繰り返し、寂しげにほほ笑む。
それを見て、アレンは珍しく大きな息を吐き出した。
アレン・ハルシア: 「――用を済ませるついでに、新しい茶葉と、それからカップも買ってこよう。この前ひとつ装飾が欠けたと言っていたからな。他に欲しいものはあるか?」
マリア・ハルシア: 「いいえ、何も」
アレン・ハルシア: 「そうか。――行ってくる。すぐに戻ってくるからな」
GM: ……そうして、アレンが部屋から出て。
ひとり、残された少女が歌うように。
マリア・ハルシア: 「少女は全てを与えられ 全てから守られて
やがて運命の王子様に出会い
平穏に永く 箱庭の中で生きるのでした」
マリア・ハルシア: 「……」
マリア・ハルシア: 「でもね、お父様。わたしにとっての王子様は――」
GM: ――シーンエンド。
シーン10:情報整理
GM: ●シーン10:情報整理
GM: シーンプレイヤーはニアさん、登場は全員です。
system: [ シド ] シーン : 5 → 6
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 5 → 6
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 5 → 6
GM: 先ほどの情報収集シーンで集めた情報を元に、お話をしていただくシーンです。
GM: どのように情報を得たのかはお任せします。カマーセが喋ったのかもしれないし、町の噂がここまで飛んできたのかもしれないし、何か思い出したのかもしれない。
GM: どうぞ心行くまで話し合ってくださいませ。
マリウス・ラント: 「・・・・そういえば。」と話を切り出す
シド: 「なんだよ………(またなんか無神経なこと言いだしたりしねえだろうなこいつ)」
マリウス・ラント: 「そういえば、思い出した事があります。お嬢様、マリアお嬢様は生まれつきお身体の弱い方でした」
マリウス・ラント: 「『御標』のお導きによって、なんとか元気でいられるようなお方が・・・・ある日、こう呟いた事があります」
マリウス・ラント: 『――でもね、わたしは外に出て、自由に生きてみたい。異形にならず、外に出て……それで一年と持たず死んでしまっても、構わないわ。』
マリウス・ラント: 「あの時はちょっとした冗談だと思ったのですが、まさか・・・・」
ニア・M・ミニア: 「(鈍い方とは思っていましたが、まさかそこまで深刻とは……)」引いている
シド: 「………………お前、冗談だと思っていいことと悪いことがあるだろ」
シド: 「死んでもいいと思うくらい、外に出たいと願ってる……ね」
マリウス・ラント: 「いや、今のは確かにお前が正しい・・・・何故、俺はこんな事を・・・・」
シド: 「こっちに『御標を盗め』って言ってくるはずだわな…」
ニア・M・ミニア: 「御標を……盗む……?」
シド: 「縋れるならなんでもよかったんじゃねえの?」
マリウス・ラント: 「お嬢様がそんな事を?」
シド: 「お前があんまりにも鈍感で無神経なもんで話すしかないなと思った」
シド: 「家に味方がいねえんじゃどうしようもない」
マリウス・ラント: 「・・・・・。」 顔を俯かせる
マリウス・ラント: 「・・・・・俺の無神経さが、彼女を追いこんでしまったのだろうか」
ニア・M・ミニア: 「シドさんは手厳しいですわね……事実だから付け足すことも擁護もできませんけど」
シド: 「まあ御標を守るってのが共通認識ではあれど、だ」
シド: 「ここに御標を投げ捨てて生きてる人間が実際にいるからな」
シド: 自分の胸のあたりを親指で指しながら
シド: 「投げ捨てたからって幸せになれないってのは反論するぜ、俺はな」
マリウス・ラント: 「お前の存在が、彼女にとっては唯一の望みになっていると?」
シド: 「そこまで知るかよ…、まじで少し会話しただけだ」
シド: 「御標になんざ興味もねえし神を信じてないとは言った」
マリウス・ラント: 「ハルシア家に、そんな事を言う人は居ない」
マリウス・ラント: 「皆、敬虔で『御標』に従う善き人々だ」
マリウス・ラント: 「だから・・・・お嬢様は誰にもこの事を打ち明けられなかったのか・・・・」
シド: 「善意で舗装された箱庭なんて寒気がするな」
シド: 「自分が間違ってる、悪いことをしてる、を思い知らされるようなもんだろ」
ニア・M・ミニア: 「揺り籠から墓場まで……うふふ、よく言ったものですね」
シド: 「晒されるなら悪意の方がよっぽど息がしやすいこともある」
マリウス・ラント: 「・・・・だが、御標に背く道は一歩間違えれば伽藍に成り果てる茨の道だ。お嬢様にそんな道を選ばせるわけにはいかない」
マリウス・ラント: 「俺の妹も・・・・御標に背いたばかりに・・・・」
シド: 「紡ぎ手になる可能性もあるんじゃねえの?」
シド: 「俺は、そうだ」
ニア・M・ミニア: 「うーん……お嬢さまの御標、実は歪んだ御標だったりしないかしら?」
シド: 「『御標』が正しかろうが歪んでようが関係ないだろ、どっちにしろ捨てるならな」
マリウス・ラント: 「それは、ない。 俺が確実に保証する。彼女の御標は正真正銘・・・・本物だ」
ニア・M・ミニア: 「マリウスさんの保証、ねえ……」
裁縫師: 「一般人が御標に逆らうかどうか、の話ですか」持って来た軽食をテーブルに置いて言う
裁縫師: 「……いち裁縫師として言わせてもらうなら、御標に逆らうことは反対です。マリウスさんの仰る通り、異形にならないとは言い切れませんから」
裁縫師: 「ですが…………」三人を見渡し、考え込む仕草。
シド: 「御標に逆らう…ねえ」逆らうとかいう意識すらまずないのでその言い方すら理解からは遠い
裁縫師: 「……あなた方は、誰かに言われて紡ぎ手になったのですか?」
シド: 「自分の意志で、御標を捨てた」
マリウス・ラント: 「誘われはした。だが、御標を捨てたのは俺の意思だ」
ニア・M・ミニア: 「言われたわけではないですわね。気付いたらなっていたものですから」
裁縫師: 三人の答えを聞いて頷く。
裁縫師: 「だとしたら、今の道を選んだのはあなた方自身だ」
裁縫師: 「紡ぎ手になったのは、自身の意志です。ニアさんも……今こうしているということは、強い意志があったはず」
裁縫師: 「……ならば。本人に、意志を問うのが一番ではないかと」
裁縫師: 「『いち個人』としては、思いますがね」ちら、とマリウスさんを見る。
マリウス・ラント: 「マリアお嬢様に・・・・」
シド: 「いらねえってんなら捨てさせりゃいいだろ」
ニア・M・ミニア: 「ひょっとしたら歪んだ御標かもしれませんし、正しちゃいましょうか」
シド: 「死ぬ覚悟までしてんだったら誰も口を挟むもんじゃねえよ」
シド: 「誰が、何を言っても、必要ないと思うんだったら手放せばいい」
マリウス・ラント: 「・・・・いや、駄目だ。お嬢様にそんな事をさせるのは」 首を振って否定する
シド: 「うるせえ」
シド: 「それを決めていいのはお前じゃない」
マリウス・ラント: 「ぐっ・・・・」 押し黙る
シド: 「いらないと決めて捨てられるのは本人だけだ」
シド: 「口しか出せないなら何もするな」
マリウス・ラント: がっくりと、弱弱しく項垂れる
ニア・M・ミニア: 「……マリウスさんじゃ、お嬢さまから聞くことはできそうにないですね」
ニア・M・ミニア: 「箱に入れて大事にしまっておきたい。そんな内心が透けて見えるようでは」
ニア・M・ミニア: 「本心を打ち明けてくれるはずがありませんわ」
シド: 「……………そっちもまあ随分とざっくりいくな」
シド: 「御標を捨てろ、なんて気にせずに言える奴の方が少ないだろ」とまるで他人事のようにお茶をすする
ニア・M・ミニア: 「私は御標を捨てるほど割り切れないですわ。『歪んでそうな御標だから、正した方が良さそうだな』と思っているだけですよ」
裁縫師: 「本当に歪んでいたらニアさんの実績にもなりますが、ハルシア家の御標は正しいことが確認されています」念のため
シド: 「歪んではいないだろ、馴染みの店の店主も知ってるくらいだしな」
シド: 「歪んでるなら、それ相応に影響はある」
ニア・M・ミニア: 「あら、カマーセさんが言うなら正しい御標のようですわね……」
シド: 「長く付き合ってる人間が知ってるってことはまず問題は起きてない、そうなる」
裁縫師: 「……歪んでいないからといって、幸福に聞こえるからと言って」
マリウス・ラント: 「・・・・・・・。」 遠回しにマリウスの言があてにならないと言われた事にも気づかない
裁縫師: 「それが当人にとっての本当の幸せとは限らない。……ままならないものです」
シド: 「………そういや、裁縫師の集まりもこの国にはあったな」
シド: 「俺はまあ“赤銅の鈴”所属なんだが………同じような所属の奴らを守ったり手を貸した奴には恩を売れるのが基本だ」
シド: 「それは、裁縫師でもそうなんじゃねえの?」
裁縫師: 「おや、赤銅の方でしたか。さすが察しの良いことです」
裁縫師: 「そうですね。例えば、新しく紡ぎ手になった方をなんらかの形で助けた……などあれば」
裁縫師: 「それは非の打ち所の無い『実績』となるでしょうね」ちょっと微笑んでニアさんを見る
ニア・M・ミニア: 「ふーむ……」顎に手を当てて思案する
ニア・M・ミニア: 「じゃあ、お嬢さまを紡ぎ手にしちゃいましょうか」
ニア・M・ミニア: ぽん、と手をうって。なんてことのないように
シド: 「へえ………、そりゃいいんじゃねえの」
マリウス・ラント: 「に、ニアさん・・・・それは!」
シド: 「縛られたくもないもんに縛られ続けるよりもよっぽどいいだろ」
マリウス・ラント: 「それは・・・・」 途中まで言いかけたところで、急にトーンが落ちる
ニア・M・ミニア: 「本人が嫌がったら止めますけど……話を聞く限りではそうじゃなさそうですしね」
ニア・M・ミニア: 「もう一度、本人からきちんとお話しを聞きたいですわ」
ニア・M・ミニア: 「ああ、でもそこの鈍いお方ではお嬢さまは本心を明かさない」
マリウス・ラント: 「・・・・・・。」
ニア・M・ミニア: 「私では門前払いにされてしまう」
ニア・M・ミニア: 「……となると、お嬢さまにお話を聞きに行けるお方は」
ニア・M・ミニア: 「そう、警備をものともせずに屋敷に侵入出来て」
ニア・M・ミニア: 「お嬢さまからお話しを聞いたことがある人がいいですわね?」
シド: 「…………正気か?」
ニア・M・ミニア: 「ねえ、シドさん? そう思いませんか?」にっこりと
シド: 「その顔やめろよ……、御標なんざ知ったこっちゃねえんだっての」
シド: 「従いたくないなら捨てろ。……………ああくそ、そんなことすら言えねえ奴しかいねえのかよ!」
シド: 「………言っておくけどな、タダ働きは嫌いだ」
ニア・M・ミニア: 「ええ。便宜は図ってくれますわ。カマーセさんが」
裁縫師: 「……まあ、ここまで聞いておいて、あなた方を放り出してはい終わりというのもあれですから」
裁縫師: 「一般人の異形化を防いだ……などあれば、赤銅の鈴によろしくお伝えしましょう」
シド: 「組織内での立場なんざ気にしてねえけど、まあプラトーが奢ってくれそうだな」
シド: 「いいぜ、受けてやるよ」
裁縫師: 「この国で強かに生きていくには、悪い条件ではないでしょうから」にこ
ニア・M・ミニア: 「うふふ、ありがとうございます。シドさんは優しい方ですね」
シド: 「やめろ、寒気がする」
裁縫師: 「私とて、世に哀しき伽藍を増やしたいわけではありません。……頑張ってくださいね」
裁縫師: 「最も頑張るのは、御本人かもしれませんが」
ニア・M・ミニア: 「あらあら、嫌われてしまいました」にこにこ
シド: 「行くならさっさと終わらせるぞ」
シド: 「グダグダすんのは好きじゃねえ」
マリウス・ラント: 「待て、”日陰者”・・・・」
シド: 「……………なんだよ」
マリウス・ラント: 「・・・・・ハルシア家に忍び込むのなら、この時間裏の塀が手薄だ」
マリウス・ラント: 「もっとも・・・・この程度、俺が言わなくても知っているだろうがな」
シド: 「………お前の覚悟は理解した」
ニア・M・ミニア: 「……見直しました」少し目を見開いて
マリウス・ラント: 「見届けさせてくれ・・・・俺にも」 ふらふらとした足取りながら立ち上がる
マリウス・ラント: (俺は・・・・また選択を間違えようとしているのか・・・・?)
マリウス・ラント: (教えてくれ、リーゼ・・・・・俺は本当にこれで良かったのか?)
マリウス・ラント: 思い出すのは『あの日』の出来事。その選択。
マリウス・ラント: 妹とともに歪んだ『御標』に反逆し、そして彼女だけが白薔薇の化け物へと変生した記憶
マリウス・ラント: 『忘れるな』
マリウス・ラント: 『御標に逆らう事なかれ』
マリウス・ラント: 『理を変える事なかれ』
マリウス・ラント: 『・・・善き人々を、巻き込むことなかれ』
マリウス・ラント: 自戒のための言葉も、今となっては他者を苦しめる刃でしかない
マリウス・ラント: 「畜生・・・・・!」
マリウス・ラント: 過去からの戒めを無理に引き千切る様に、歩き始める
GM: あなた方はハルシア家と足を向ける。少女の意志を問うために。
GM: ひとりになった隠れ家で、裁縫師が机に視線を移した。
裁縫師: 「世界はとても醜い。あちらこちらで異形によって御標は狂い、ほつれて崩壊の道を辿っている」
裁縫師: 「だが――」
GM: 乱雑に散らばる菓子類。色鮮やかな包装がなされているそれに、目を細めてみせて。
裁縫師: 「世界はいつだって、色鮮やかだ。極彩色の意思が世界を彩り、輝かせる」
裁縫師: 小さく、ほほ笑む。
裁縫師: 「――これを美しい物語にするか、美しかった物語にするかは、あなたたち次第ですよ」
GM: シーンエンド。
シーン11:「あなたの手をとりたい」
GM: 【あなたの手をとりたい】四日目
GM: ●シーン11:「あなたの手をとりたい」
GM: シーンプレイヤーはシドさん。全員登場です。
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 6 → 7
system: [ シド ] シーン : 6 → 7
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 6 → 7
GM: あなたたちはハルシア家にやってきている。
GM: ……その訪問の仕方は、合法ではないかもしれないが。
GM: お好きに演出をどうぞ。マリア嬢のお部屋は二階のバルコニーから行けるとします。
マリウス・ラント: 「こっちだ。」 そう言いながら指し示すのはマリアお嬢様の部屋の真下。人の気配は・・・ない。
マリウス・ラント: 「この時間であれば、人が近寄る事もない。っと・・・・、この高さなら梯子がいるな」
マリウス・ラント: いそいそと物置から梯子を取り出そうとするマリウス
シド: 「…俺はこのままでも外からいける」ひょい、とまるで軽業のようにバルコニーの方へ飛び移っていく
マリウス・ラント: 「なっ・・・!」 あんぐりと口を開けて見つめる
シド: 「………驚くところか?もともとここに盗みに入ってんだぞ俺は」
ニア・M・ミニア: 「私も梯子は必要ではありませんね。せっかく用意してくださったのにごめんなさいね」すうっと、何もないのにニアの体が浮き上がっていく
マリウス・ラント: 「う、うわっ!」 何もないのに浮かび上がるニアさんの姿を見てびっくりする
シド: 「おーおー、随分と化け物じみた動きだな」軽く手を叩いて囃し立てるかのように
ニア・M・ミニア: ”色無しの尾”。透明な尾で体を持ち上げて動いているのだ
ニア・M・ミニア: 「うふふ、お褒め頂きありがとうございます」
マリウス・ラント: 「え、ええい・・・もう! ニアさんまで!」 がしゃがしゃと音を立てながら、一人梯子を上っていく
シド: 「お前はわざわざここから入らなくていいだろ……」と告げてさっさと屋敷の中へと姿を消す
マリウス・ラント: 「こういうのは一蓮托生なんだよ!」
ニア・M・ミニア: 「……もう少し静かに入ろうとか、そういう心構えはないんですの?」騒がしいマリウスを見ながら
マリア・ハルシア: 「マリウス? 帰っていたの?」
マリア・ハルシア: 声を聞きつけて、ひょこ、と顔を出し。
マリア・ハルシア: 「……あら」目をまんまるく。
シド: 「よう、昨夜ぶりだな」
マリウス・ラント: 「お嬢様・・・・!」
マリウス・ラント: 「だ、大丈夫です、お嬢様。この方たちは悪い人では・・・・」
マリア・ハルシア: 「ええ、ごきげんよう、泥棒さん」にこやかに
シド: 「シドだ、まあどっちでもいい好きにしろよ」一応名前は告げる
マリア・ハルシア: 「それと、そちらは……」ニアさんに目を
ニア・M・ミニア: 「こんにちは、お嬢さま。うふふ、お化けのニアです」それなりの家の出であることを思わせるほどの優雅な一礼。
マリア・ハルシア: 「ご丁寧に。マリア・ハルシアと申します」スカートのすそをつまんでお辞儀。
マリア・ハルシア: 「ふふ。泥棒さんとお化けさんを『悪い人じゃない』だなんて」
マリア・ハルシア: 「マリウスも、そんなことを言うのね」ころころ笑う
マリウス・ラント: はっ、と気付く。言われてみれば以前の自分であればそんな事を言うはずもなかっただろう
シド: 「グダグダ世間話するために来たわけじゃないんでな」
シド: 「さっさと本題に入るぞ」
マリア・ハルシア: 「……私の願いを聞き届けてくれた、と思っていいのかしら。シドさん」
シド: 「そこだな……俺は盗んでやるつもりはない」
シド: 「俺にまかせようとすんな…って話だ」
シド: 「……俺は、自分の意志で御標を捨ててる人間だ」
シド: 「与えられる幸運をいらない、そう思うのはここにいる誰よりも理解はできる」
シド: そして、紡ぎ手の中でも不幸に見舞われているわけでもなく御標を手放す行為が異端に近いことすらも
シド: 誰よりも、理解している
シド: 「俺がお前に問うのは覚悟だ」
シド: 「そっちの女みたいに異形に身を落としても生き続ける意思はあるか?」ニアの方を指す
ニア・M・ミニア: 「うふふ、お化けの仲間入りになっちゃいますね」肩を揺らして笑う
シド: 「こいつの気遣いも優しさも、全部投げ捨てて踏みにじってもその選択に後悔をしないと言えるか?」マリウスの方を指す
マリウス・ラント: 「・・・・・・・お嬢様。」
マリウス・ラント: 「マリアお嬢様、俺からも一つ言わせてください」
マリア・ハルシア: 「……」静かにその言葉を聞いている
マリウス・ラント: 「俺が紡ぎ手となった時、俺には妹がいました。御標が歪んだ時、ともに反逆を望んだ妹が・・・」
マリウス・ラント: 「ですが、あいつは、リーゼは、紡ぎ手となる事もなく、異形となって果てた・・・・」
マリウス・ラント: マリウスは心の中で思う。紡ぎ手になれるのが意思の強い人間だけだとしたら、妹の意思は弱かったのか、と
マリウス・ラント: 「俺は、二度も身内が異形となるのを見たくはない」
マリウス・ラント: ――――いいや、違う。
マリウス・ラント: 「だから、お嬢様・・・・」
マリウス・ラント: リーゼが異形となったのは、心が弱かったのではない。俺が付いていたせいだ。
マリウス・ラント: 「最後に言わせてください・・・・」
マリウス・ラント: 紡ぎ手となるのに必要な『意思』。何者にもまつろわない『強さ』。それは・・・・一人の個人として証を立てるもの。
マリウス・ラント: 「俺は・・・・あなたが御標に逆らうというのは、反対です」
マリウス・ラント: 『保護者』の手から離れ
マリウス・ラント: 巣立つ者だけが真に『意思』を立てる事が出来るのだ、と。
シド: 「ご立派なこった……」軽い拍手を送り、続ける
シド: 「俺はお前を守らない、救い上げもしない」
シド: 「守られたいなら、救われたいなら…それこそ御標で事足りるだろ」
シド: 「お前がここまで聞いたことを考えた上で」
シド: 「それでも御標なんていらねえって選択をするなら……同志として、手だけは貸してやる」
シド: 「選ぶのはお前だ、誰にもゆだねるな………託すな」
シド: 「自分の意志で、欲しいものくらい掴んで見せろ」
シド: そこまで言い切り、目を真っ直ぐに見つめる
シド: 『選べ』と言外に告げる静かなシルバーグレーの瞳が見下ろすだろう
マリア・ハルシア: 「……わたしは」
マリア・ハルシア: 異形の女性の姿を見て。
マリア・ハルシア: 自身を心から心配する従者の姿を見て。
マリア・ハルシア: 御標を手放した男の瞳を、見つめ返して。
マリア・ハルシア: 「……わたしはとても恵まれているわ。お父様は優しいし、マリウスがそばにいてくれる」
マリア・ハルシア: 「それでも」
マリア・ハルシア: 「わたしは何もせず朽ちるだけなら、自分の選択で死にたい」
マリア・ハルシア: 「御標にわたしの人生を縛られたくない。わたしは、『わたし』として生きたい」
マリア・ハルシア: 「贅沢だって怒られても。神様がくれたすべてを捨てることになっても」
マリア・ハルシア: 「……わたしを愛してくれたひとを、裏切ることになっても……」
マリア・ハルシア: ぐ、と一瞬うつむき。それでももう一度、シドを見て。
マリア・ハルシア: 「わたしは、『わたし』を捨てたくない」
マリア・ハルシア: 「――あなたの手をとりたい!」
シド: ふ……と口元がゆるむ
シド: 「ああ、恵まれてるって自覚ありでその結論なら文句はねえ」
シド: 「お前に手を貸す」
シド: 「いいな、マリア・ハルシア。選んだのはお前だ」
シド: 「誰に何を言われても………自分の選択を誇れよ、心からな」
シド: たとえ世界が自分のことを認めなくても
シド: すべてを否定して、己だけは自分を許して誇って生きる
シド: それが………こいつにも出来るはずだ
GM: シドさんに伸ばされた白い手。
GM: その甲が、淡く、けれども確かに輝きだす。
GM: 虹色の輝きは、彼女の手に翼を刻む。それは、神に逆らうことを決めた彼女にもたらされたのは、神からの祝福とされる証。
GM: ―曰く。神は、愛し認めたものに、不死という恩恵を授けるのだという。
シド: 「不死者か………へえ」
GM: あぁ、それはまさしく。不死なる証。高潔なる意思のもと授けられる、至高の恩恵。
GM: 抗うと決めたその意思が認められたというのならば、皮肉ともいえるだろうが――。
マリウス・ラント: 「マリアお嬢様、その手の証はまさか・・・!」
シド: 「寵愛は本物らしいな」神を信じてはいないがこの結果には笑いがこぼれる
マリア・ハルシア: 「…………」びっくりした顔で、その証を見て。
マリア・ハルシア: 嬉しそうに、笑った。
マリア・ハルシア: 「……もらえるものは、もらっていくわ」うふふ、と今度は悪戯っぽく笑う。
シド: 「いい性格だな、お前も分けて貰えよ」とマリウスに愉快そうに話しかけ
シド: 「異形じゃなくて残念だったな?」とニアにも軽口を
ニア・M・ミニア: 「まさか。お化けになる人は私だけで充分ですよ」
マリア・ハルシア: 「……ごめんなさいね、マリウス。あんなに心配してくれたのに」
マリア・ハルシア: 「でもわたし、これでやっと……あなたと同じ景色が見られるわ」花が咲くように微笑む
マリウス・ラント: 「いいえ・・・・いいえ!そんな事はありません、お嬢様!」
マリウス・ラント: 「良かった・・・・本当に良かったぁ・・・・!」 微笑む彼女の手を取り、涙を流す
マリア・ハルシア: 「たくさん困らせちゃったわね。……ありがとう」
マリア・ハルシア: 「レディ・ニア、見守ってくださったあなたにも感謝を」
マリア・ハルシア: 「マリウスの言う通り、あなたは悪くないお化けさんなんだわ」
ニア・M・ミニア: 「いいえ、マリアお嬢さま。私は私の御標に沿うまでですわ」
ニア・M・ミニア: 「『家族を慈しみ、隣人を愛する』……隣人が御標に抗うなら、その道も愛するまでのことです」
ニア・M・ミニア: 家族と別れてしまった以上、残りの半分は守ろうと。残った人の部分がそう定めていた
マリア・ハルシア: 「とても素敵ね」
マリア・ハルシア: 「見ず知らずのわたしに、その愛を分けてくださってありがとう」
ニア・M・ミニア: 「マリウスさんが繋いでくださった縁ですわ。感謝の言葉は、あなたの愚鈍だけど一途でひたむきな従者さまに」
マリウス・ラント: 「うぅ・・・・ぐず、ニアさん・・・・そろそろ気が付いてきましたけど、結構言う事言いますね」
シド: (やっとかよ………)呆れかえった顔でそちらを見ている
ニア・M・ミニア: 「うふふ……鈍いお方のこと」答える代わりに微笑んだ
マリウス・ラント: 「は、ははは・・・・」
マリア・ハルシア: 「確かにマリウスはちょっぴり鈍くてちょっぴりぽやっとしてるけど、そこまで言うことないわ」フォロー
ニア・M・ミニア: 「ちょっぴり……?」首を傾げる
マリウス・ラント: 「ぐっ! お、お嬢様・・・・今までそんな風に俺の事を思ってたんですか・・・?」
シド: 「気付けてよかったな、クソ鈍感野郎」と笑い声をあげながら
ニア・M・ミニア: 「マリアお嬢さまは、とても大らかな方なのですね」
マリア・ハルシア: 「ええ、でもそんなの些細なことだわ。マリウスはいつだってわたしのことを大事にしてくれてるって、わたし知ってるもの」嬉しそう
マリウス・ラント: 「お嬢様・・・・!」 ぱあっと晴れ間が出たような顔になる
マリア・ハルシア: 「……でも、お父様にはちゃんと説明しなくちゃいけないわね」
マリア・ハルシア: 「マリウス、それにシドさん、ニアさん。手伝ってくださる?」
マリア・ハルシア: ちょっと不安そうにお願いをします。
マリウス・ラント: 「ええ!勿論です!」
シド: 「………………正気か?」盗人だぞ俺は、と顔をしかめている
ニア・M・ミニア: 「承知致しましたわ。私はそのために”まだ”人で在るのですから」
マリウス・ラント: (し、しまった・・・・二人の事は当主様にどう説明すればいいんだ・・・)
GM: ずっと求めていたものを手にした少女は、幸せそうに笑う。
GM: シーンエンド。
クライマックスフェイズ:「キミを御標で守ろう」
GM: 【クライマックスフェイズ】
GM: ●シーン12:「キミを御標で守ろう」
GM: シーンプレイヤーはマリウスさん、登場は続けて全員です。
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 7 → 8
system: [ シド ] シーン : 7 → 8
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 7 → 8
GM: ばたばたと、焦ったような足音が聞こえる。
GM: 扉を開けて入って来たのは――ハルシア家当主。
アレン・ハルシア: 「マリア、さきほど町で異形騒ぎがあったと――」
アレン・ハルシア: 「……なぜ、異形がここに」
アレン・ハルシア: ニアさんを見て、目を見開く。
マリウス・ラント: 「当主様、これには事情がありまして・・・」
シド: 「言われてんなあ」愉快そうにニアの方を見る
ニア・M・ミニア: 「うふふ。どうも、お化けです」笑いながら優雅に一礼
マリア・ハルシア: 「違うのよお父様、この方たちは……」あたふた
マリウス・ラント: 「え、ええ。それよりも当主様、当主様にご朗報が・・・」
アレン・ハルシア: 「……まさか」わなわなと震え、ニアさんを睨みつける。
マリウス・ラント: 「マリア様が不死者となられ・・・・当主様?」 様子がおかしな当主様を不安げに見つめる
アレン・ハルシア: 「まさか、マリアまで私から奪うというのか……?」
アレン・ハルシア: 「妻だけでなく、娘まで奪うというのか……!」
ニア・M・ミニア: 「『まで』、というのは分かりませんが……マリアお嬢さまの選択ですわ」
GM: 虚ろな瞳で視線を彷徨わせるアレンのすぐそばで、ぷつりと嫌な音がする。
マリウス・ラント: 「違います当主様! 話を聞いてください!」
GM: 現れたのは空間の裂け目――ほつれだ。
GM: ……虚無は、人の心にも忍び寄る。肉体だけでなく、精神も、虚無は等しく蝕む。
シド: 当主が登場してからずっと口元だけに笑みを浮かべて目は一切笑わずにいたのだが
GM: それは、揺れ動く精神――恐怖、不安、嫉妬、後悔……負の感情の隣人であり、虚無に蝕まれたものは、異形と化す。
シド: その口元の笑みも消える
シド: 「堕ちたか」
マリウス・ラント: 「と、当主・・・・さま・・・・」
ニア・M・ミニア: 「あら、あらあら……親というのは子どもの巣立ちを祝い、見送るのが務めですわ」
GM: アレンは「娘を失う」ことを極端に恐れていた。その恐怖がきっかけとなり、心を虚無に蝕まれたのだ。
GM: けれど「異形」であれば、まだ戻ってこれる。……助けの手が間に合えば、の話だが。
ニア・M・ミニア: 「さあ、きちんと祝福なさって? そんな姿ではいけませんわ」
シド: 「………目を逸らすなよ、マリア・ハルシア」
シド: 「お前が選んだ道の結果を見届けろ」
マリア・ハルシア: 「……お父様」ぎゅう、と胸の前で手を握り
マリア・ハルシア: 「ちゃんとお話をしたいわ。だからわたし、逃げない」
シド: 「………仕方ねえから手は貸してやる、報酬はよこせよきっちりな」
マリウス・ラント: 「”日陰者”・・・・。」と、シドさんに呼びかける
GM: アレンはあなたたちの言葉にも、娘自身の言葉にも耳を貸さない様子で、とうてい正気には見えない。
アレン・ハルシア: 「やめてくれ、私の家族をこれ以上奪わないでくれ!」
アレン・ハルシア: 「ああ、そうだ。御標だ……キミを、御標で守ろう」ゆらり、と幽鬼のような顔を上げる。
アレン・ハルシア: 「『御標に祝福された子の前に現れた王子は、異形だった。異形を倒した家族は幸せな未来を取り戻す――』」
アレン・ハルシア: 「私が異形を倒せば、これ以上家族を失わずに済む……」
ニア・M・ミニア: 「うふふ……倒せると思うなら、拳をしっかりと握りなさい」
マリウス・ラント: 「当主様・・・・あなたは、そんな・・・・」 当主の姿を見て、いたわしげに呟く
マリウス・ラント: 「ご理解いただけるとは思いません。俺もそうでした。」
マリウス・ラント: 「許していただけるとは言いません。俺もまだ・・・・心の中で納得しているわけではない」
マリウス・ラント: 「でも・・・・それでも・・・・マリア様には巣立ちの時が必要なのです」
マリウス・ラント: 「”日陰者”・・・・いや、シド!」
シド: 「……なんだよ?」このタイミングで声をかけてくるか?と呆れている
マリウス・ラント: 「お前は、マリア様がここから飛び出すために手を貸す・・・・そう言ったな」
シド: 「ああ、そうだな」
マリウス・ラント: 「ならば、俺とお前は彼女の手をともに取って進む・・・・”同志”だ!」
シド: 「うわ」
マリウス・ラント: このタイミングで[主従の契り]を使用します
system: [ マリウス・ラント ] MP : 11 → 10
マリウス・ラント: パートナー感情は”同志”で
マリウス・ラント: 「嫌だと言っても、そうさせてもらうぞ。俺が・・・・そう決めたのだからな!」
GM: OK!マリウスさんはシドさんとパートナーとなります!
ニア・M・ミニア: 「あらあら、マリウスさんは強引なお方ですね」
シド: 「………めんっどくせえことしやがって」
GM: 以降、マリウスさんはシドさんと同エンゲージにいると判定に+2!
シド: 「あいつが外に出たらすぐに解消しろよ」
シド: 「マリウス・ラント」
マリウス・ラント: 「それは・・・・わからないな、シド」
シド: 「はあ……!!?」
マリウス・ラント: 「お嬢様とお前の関係がどうなるかもわからないのに、そんな先の事までわかるものか!」
シド: 「ついて来ようとすんなよ!行きつく先は“赤銅の鈴“だぞこっちは!」まじで来てほしくない
マリウス・ラント: 「お、お前・・・・・お嬢様をそんなところまで連れていくつもりなのか!?」
シド: 「俺は連れていかねえよ!!!」
マリウス・ラント: 「なにっ!?」
シド: 「まじでクソ馬鹿野郎かお前」
シド: 「家から出たら手を貸すのは終わりに決まってんだろ」
マリウス・ラント: 「お嬢様を外に出したら、それでほっぽり出すだと!?」
シド: 「守らねえし救い上げねえって宣言してんだろうが」
シド: 「守りたいならお前がやれよ……」疲れてきてる
マリウス・ラント: 「くっ・・・薄情者め」
ニア・M・ミニア: 「ついていく分には文句は言わないですってよ、シドさん」マリアお嬢さまにひそひそと
マリウス・ラント: 「そんなわけです。御当主様」
マリア・ハルシア: 「まあ! ご一緒できるならうれしいわ」ひそひそ
マリウス・ラント: 「長い間お世話になりましたが・・・・俺はこの家から巣立つお嬢様とともに行かねばなりません」
マリウス・ラント: 「しばしの間・・・・お暇をいただきます!」
アレン・ハルシア: 「そうか……お前も離れていくのか、マリウス……」
アレン・ハルシア: 特技《小さな御標》、逸脱能力《虚ろなる願い》を使用。
アレン・ハルシア: 『御標に祝福された子の前に現れた王子は、異形だった。異形を倒した家族は幸せな未来を取り戻す』。無意識のまま、歪んだ御標を紡ぐ。
GM: この御標により、世界に歪みが発生します。
GM: 御標によって理が捻じ曲げられた、その歪みが、様々な形で世界を傷つけ穢してゆくのです。
GM: 内容はダイスで決める場合もありますが、今回は固定のものがあります。
GM: インカルツァンドの歪み表2.0から「悪夢出現」を選択。
GM: それが眠りの中でも白昼夢でも、あらゆる人々は恐るべき恐怖の夢を見る。
GM: 心の中のトラウマや、過去の罪悪をえぐり出す悪夢。
GM: 心弱き者たちは、御標にすがるか、異端者を火あぶりにせねばこの悪夢から逃れられないと考えるだろう。
GM: 歪みが発生した場合、紡ぎ手であればその歪みを「引き受ける」ことができます。
GM: 歪みの引き受けを宣言し、剥離値を+2することで、世界に生じた歪みをなかったことにできるのです。
GM: 代わりにその歪みは、自身に溜まっていくのですが。
ニア・M・ミニア: ではその歪みを引き受けましょう。剥離値+2です
system: [ ニア・M・ミニア ] 剥離値 : 7 → 9
ニア・M・ミニア: で「歪みを引き受ける」をしたので《紡ぎ変えし歪み》を宣言。MPを3点消費
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 11 → 8
GM: 紡ぎ返し歪みのコストはHP2ですね!
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 8 → 10
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 33 → 31
ニア・M・ミニア: 失礼いたしました。「任意の戦闘値+2、ダメージロール+1D6」を獲得ですわ
ニア・M・ミニア: 戦闘値は命中を。命中8から10に上昇。ダメージ+1D6は披露してからのお楽しみですわ
GM: OK!
ニア・M・ミニア: で。剥離値がたくさんあるので…兆候表でしたっけ?
GM: 兆候表ですのです
GM: 剥離値が「6」を超えると兆候表を振ってもらうことになります。
GM: これは6を超えるとその後剥離値が増えるたびに振ってもらうことになります。
ニア・M・ミニア: うふふ、私の現在地は9。今後は逸脱能力を使うたびに振っていくことになりますね
GM: ただしまとまって剥離値が上がった場合はそれを1回分と数えます。例えば今回のニアさんの場合、もし7→8→9、と上がったら2回振ってもらうことになっちゃいますが、7→9という上がり方をしているので、兆候表は1回です
GM: クライマックスは兆候表が飛び交うぜ!
ニア・M・ミニア: そうなると……一回で剥離値が大きく上がる逸脱能力の使用も同様、ということかしら?
GM: そうです!いっぺんに3上がろうが4上がろうがそれは「1回分」です
ニア・M・ミニア: なるほど、ありがとうございます……それだったらもっと高い逸脱能力積んだ方がアドでしたわね……
ニア・M・ミニア: ええと、兆候表のダイスボットは……
GM: OT!でございます!
ニア・M・ミニア: ダイスボットの情報をみたらverが色々あるみたいだけど、OT単品でいいかしら?
GM: おっと、単品で大丈夫です
ニア・M・ミニア: ありがとうございます。では……ダイスロール!
ニア・M・ミニア: OT 兆候表(5) > 【放心】 あなたはバッドステータスの[放心]を受ける。
GM: 放心!眠りの糸巻が当たると喰らうやつですね……
ニア・M・ミニア: これは……戦闘入る前にくらっていると、解除はいつになるのかしら?
GM: 通常通りクリンナッププロセスとなります
GM: 結構先だ
ニア・M・ミニア: じゃあ私は常時達成値-5のまま戦闘開始、ということですわね
GM: ということですわ
ニア・M・ミニア: 了解です。ということで歪みを引き受けた! 放心した! さあ、エンゲージ表をもらおうか!
GM: エンゲージ表だーーッ!
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 0 → 1
GM: これは虚ろなる願いの分
アレン・ハルシア: さらに逸脱能力《悪獣の輪廻》を使用。
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 1 → 2
アレン・ハルシア: これはエキストラをエネミーに変化させるというものです。
GM: この効果により、強化兵2体が駆けつける!
GM: 配置はPCのみなさんで1エンゲージ、5m先に強化兵×2.そこからさらに5m先にアレン・ハルシア。
GM: ここから今回の戦闘の処理について3点お話します。
シド: はいはい
GM: ①戦闘勝利条件
GM: 勝利条件は「敵の全滅」となる。エネミーすべてが[戦闘不能]または[死亡]するまで戦闘を続けること。
GM: 死亡はとどめさすよ!って宣言なければ死なないので安心して殴ってね
GM: ②アレンの伽藍化について
GM: 2ラウンド目のクリンナッププロセスを終えてしまうと、アレン・ハルシアは伽藍となり、死亡します。
GM: 直前の歪みを引き受けていない場合、この処理は2ラウンド目のアレンのメインプロセス終了時に発生していました。ニアさん、えらい!
ニア・M・ミニア: えっへんなのですよー!
GM: ③マリアの支援について
GM: 紡ぎ手覚醒したマリア嬢がみなさんを支援してくれます。
GM: 毎ラウンド、任意のエンゲージに《美しき死神Lv1》を使用。
GM: これは対象が次に行うダメージロールに+[LV×4]するものです。つまり+4ですね。
GM: 戦闘配置には含まれないので、彼女へのダメージなどは気にしなくて大丈夫です。ラウンド開始時にちょっとバフもらえるよと覚えてください。
シド: 理解です
ニア・M・ミニア: 総括すると……
「エネミー全滅で戦闘終了」「セットアップに攻撃+4のバフが一つのエンゲージにもらえる」
GM: GMからは以上でございます!何かありましたら!
シド: 大丈夫です
ニア・M・ミニア: つまり……いつものやつだ! セットアップバフの関係でPCエンゲージはなるべくかたまって動きたい感じはある
ニア・M・ミニア: 問題ないですの~
マリウス・ラント: そして「2Rのクリンナップ」で当主様が伽藍化ですね
マリウス・ラント: 大丈夫ですー
GM: です、なので2ラウンド以内で全員ぶっ飛ばしてね!
GM: ありがとうございます!ではでは
GM: クライマックス戦闘、始めて参ります!
GM: 【ラウンド1】
GM: 【セットアッププロセス】
マリア・ハルシア: 《美しき死神Lv1》を使用。対象はPCたちのエンゲージ。
マリア・ハルシア: 次の攻撃ダメージに固定値+4!
GM: セットアップ宣言ある方!
シド: 持ってない
マリウス・ラント: ないです
ニア・M・ミニア: なしですわ
GM: はーい!当主は……ある!
アレン・ハルシア: 逸脱能力《欠けてゆく世界》を使用。
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 2 → 3
アレン・ハルシア: 場面内の任意の対象はこのラウンドの間、メジャーアクションを行うごとに3D6点の実ダメージを受ける。メジャーアクションを放棄した場合、この効果は受けない。
アレン・ハルシア: 対象はPC三名。
マリウス・ラント: その逸脱能力・・・・待った!
GM: な、なにっ
マリウス・ラント: 《虚構現出》を使用。その逸脱能力を無効化します!
マリウス・ラント: そして剥離値が+4される・・・
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 2 → 6
GM: まず《欠けてゆく世界》は消えます!
GM: なかったことになった!
GM: そしてマリウスさんは……兆候表!OTを一回どうぞ!
マリウス・ラント: OT 兆候表(6) > 【重圧】 あなたはバッドステータスの[重圧]を受ける。
GM: ワ……!
GM: 重圧!「常時」以外のあらゆる特技使用不可!!
マリウス・ラント: な、なんだって!?
GM: しかしマイナーアクションを消費で解除できる!マイナーが空いていればだがなあ!
マリウス・ラント: クッ・・・そんなに都合よく・・・・空いてる!!
GM: 空いてる~~~!!!!
GM: というわけで自分の手番でしれっと解除しちゃってくださいね!
マリウス・ラント: やったー
GM: セットアップは以上となります
GM: 【イニシアチブプロセス】
シド: 動きます
GM: と、アレンの行動値を修正しました
ニア・M・ミニア: だいぶゆっくりになったね当主さん
ニア・M・ミニア: 頭部だけになったのかしら
GM: 言っちゃうと12だったのですが、PC優先の法則によりマリウスさんの方が先になります
シド: 逸脱能力《瞬速行動》を使用してメインプロセスに入るよ
GM: ひゅー!
system: [ シド ] 剥離値 : 0 → 3
GM: シドさんはまだ剥離値が3なので、兆候表はなしです
GM: 割り込みメインプロセスが入りますね
シド: マイナーで雫石を使用してMP回復しておこう
GM: 【メインプロセス】シド
シド: 1d6+4 (1D6+4) > 6[6]+4 > 10
GM: やる気がありすぎる
system: [ シド ] MP : 5 → 15
GM: んむ
GM: +4は野草知識かな
シド: そうです
シド: 使えると思ってるんですけど平気かな?
GM: 野草知識は【HP】を回復するアイテムに乗るので、【MP】回復である雫石には乗らないかな……
GM: でも今回は乗せていいです その方が楽しいので
GM: みんなにはナイショだよ
ニア・M・ミニア: ヒュー、派手に逝こうぜ!
シド: 使い捨てのアイテム、って表記だったからのるかと思ってた
GM: あ
GM: 乗るわ!!!!!!!!!
シド: よし!
マリウス・ラント: おおおー!
GM: すみませんアイテムには全部乗るわ HP回復にしか乗らないのは特技だ
GM: えらそうなことを言ったGMは埋められました 次のGMはもっとうまくやるでしょう
ニア・M・ミニア: 派手派手だ
シド: というわけでここから当主様を狙うぞ
シド: メジャーで急所狙い
system: [ シド ] MP : 15 → 12
GM: うおー!来い!
シド: ええと、主従のバフがのるんだっけか
GM: あ、主従バフは従者側だけかな
シド: 理解
GM: 一方的に元気になっていくマリウスさんをお楽しみいただける
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 7[2,5]+8 > 15
GM: 出目がいいなー
アレン・ハルシア: 逸脱《歪んだ幸運》を使用。回避ダイスを3d6にします。
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 3 → 4
アレン・ハルシア: 3d6+4>=15 回避 (3D6+4>=15) > 13[2,5,6]+4 > 17 > 自動成功
アレン・ハルシア: クリったぜ!
シド: うわ
マリウス・ラント: 妨げの手練れを使います
マリウス・ラント:
マリウス・ラント:
マリウス・ラント: あ、間違えです
ニア・M・ミニア: -2だと15でリアクション有利でダメかな…
アレン・ハルシア: -2でもリアクション優先の法則なので回避しちゃいますね
シド: あはは
マリウス・ラント: そうでした・・・
ニア・M・ミニア: というわけで《返し縫い》です
GM: ギャーッ出し惜しみしない!
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 10 → 7
GM: 振り直した場合でも歪んだ幸運の効果は乗ったままですが大丈夫ですか?
ニア・M・ミニア: ええ、かまいません
GM: その意気やよし!
アレン・ハルシア: 3d6+4>=15 回避 (3D6+4>=15) > 9[1,3,5]+4 > 13 > 失敗
アレン・ハルシア: グワーーーーッ
シド: よかったよかった、助かるぜ
GM: 当たる!ダメージをどうぞ!
シド: 死点撃ちも宣言
system: [ シド ] MP : 12 → 10
シド: 2d6+14 (2D6+14) > 6[2,4]+14 > 20
マリウス・ラント: ダメージロール後、助太刀で+12します
system: [ マリウス・ラント ] MP : 10 → 7
GM: ワァ
シド:
ニア・M・ミニア: 重圧ってオートアクション使えるんですの…?
GM: オートアクションは使えない!
マリウス・ラント: す、すいません!
GM: タイミングが「常時」のやつしか使えません
system: [ マリウス・ラント ] MP : 7 → 10
シド: なんかダイスロールの結果がバグってる気がする
シド: 20ダメージのはずだなこれ
GM: ダイスで6、固定値で14、合計20に見えますが
GM: 大丈夫です?
GM: 固定値のうちの+4分は邪毒かしら
GM: 野草知識の
シド: お嬢様のダメージ支援があるはず
マリア・ハルシア: あるわ!
シド: ということで20ダメージをどうぞ
GM: まず20ダメージは受けます
シド: 実ダメージが入ったら邪毒もどうぞ
GM: 邪毒も受けます、が
アレン・ハルシア: 《不屈の執念》を使用。HPを1d6減らし、バッドステータスを打ち消します。
アレン・ハルシア: 1d6 (1D6) > 3
シド: はっはっはっは、まあそうするだろうよ
GM: というわけで実ダメージ20にHPコスト3、しめて23ダメージ受けます
GM: 演出あればどうぞ~!
シド: 「さて……やるなら頭をつぶすのが勿論手っ取り早いよな」
シド: 駆けこんできた衛兵には目もくれずにカバンに手を突っ込み、昏倒用の毒を仕込んだ団子を掴んで
シド: アレン・ハルシアの顔面を狙って流れるように投擲する
アレン・ハルシア: もとより荒事向きの人間ではない、それでも理を歪めて避けようとする――
アレン・ハルシア: しかしその小さな歪みは、異形の裁縫師によって縫い直されてしまう。
ニア・M・ミニア: 「うふふ、ダメですよ。それは」針が閃く
ニア・M・ミニア: 「シドさん、お願いしますね」
シド: 「お願いったってな……効くかどうかだ」
シド: 当たって破裂した団子から昏倒用の毒粉が舞う
アレン・ハルシア: 一瞬ぐらりと体勢を崩す、が
アレン・ハルシア: 「――この程度で、私を阻めると思うな!」
アレン・ハルシア: ぎらりと殺意を瞳に宿し、執念とも言える気力で毒を「振り払う」。
シド: 「……この程度じゃダメね、OK」
ニア・M・ミニア: 「あら、まだ隠し玉はあるのでしょう?」シドに微笑みかける
GM: シドさんのメインプロセス終了!
GM: イニシアチブに戻ります
マリウス・ラント: 宣言を忘れましたが、剥離値6以上になったので逸脱能力として《虚無の現出》を取得します
GM: いぇいいぇい!了解です!
GM: 【あなたの手をとりたい】五日目
GM: クライマックス戦闘ラウンド1、シドさんが瞬速行動をしたあとのイニシアチブです
GM: 順当に行けばシドさんの通常手番ですが、その前にイニシアチブとして宣言のあるかたはおりますか?
ニア・M・ミニア: なしですわ
マリウス・ラント: なしですー
シド: ラウンド一回を使用してるのでないよ
GM: はーい!
GM: アレンはある
アレン・ハルシア: 逸脱《虚無の現出》を使用。単体5d6ダメージだ!
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 4 → 5
シド: 対象は?
アレン・ハルシア: choice[シド,マリウス,ニア] (choice[シド,マリウス,ニア]) > ニア
アレン・ハルシア: ニアさん!最大値出しても落ちないが!?
シド: はははは
マリウス・ラント: よりにもよって、一番硬いニアさんに
ニア・M・ミニア: 汚濁の吐息…は逸脱能力なので軽減できない!
ニア・M・ミニア: さあダメージロールをどうぞ
アレン・ハルシア: 5d6 ウオーッ (5D6) > 18[1,3,4,5,5] > 18
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 31 → 13
ニア・M・ミニア: だいぶ痛い
GM: というわけでシドさんの通常手番だ
GM: 【メインプロセス】シド
シド: はいよ
シド: マイナーはなし
シド: メジャーでご当主に急所狙いだ
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 10[4,6]+8 > 18
GM: 殺意が高い
アレン・ハルシア: 回避だ!歪んだ幸運は品切れ!
シド: すみません、ここで不屈の魂使用したいです
アレン・ハルシア: ワーーーッ
GM: クリじゃん!
シド: 達成値を+1してクリティカルします
GM: 説明しよう!不屈の魂とは!シドさんの「出自」の特殊効果であり、その内容は達成値+1である!
GM: そしてシドさんは日陰者の必須特技「奇跡の指先」により命中値のクリ値が-1されているのである!
system: [ シド ] MP : 10 → 7
GM: つまり当主は回避クリらないと当たります
GM: そして当たったらダメージに追加+1d6が入る
シド: リアクションをどうぞ
アレン・ハルシア: うおお
アレン・ハルシア: 2d6+4>=19[12,2] 回避(クリチャレンジ) (2D6+4>=19[12,2]) > 8[4,4]+4 > 12 > 失敗
アレン・ハルシア: だめ!
シド: はいではダメージです、死点撃ちもします
system: [ シド ] MP : 7 → 5
アレン・ハルシア: 来いよ!
シド: 3d6+10 (3D6+10) > 16[5,5,6]+10 > 26
GM: いや殺意何????
シド: www
シド: なんなんでしょうね?
シド: 実ダメージが入ったら邪毒も受けてもらうぜ
アレン・ハルシア: 入るぜ……!
シド: では邪毒ダメージもいきます
シド: 6d6+4 (6D6+4) > 18[1,1,2,3,5,6]+4 > 22
シド: 計48ダメージになります
GM: 痛い……
GM: 邪毒ダメージのダイス振るのが誰なのかの指定はるるぶにはないのでそのまま受けます
アレン・ハルシア: だいぶ痛いがまだ……この程度……!
GM: シドさんのメイン終了!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言ある方!
シド: ない
ニア・M・ミニア: 限界突破を宣言。シドさんの瞬速行動の使用回数+1です。1R2回行動じゃ足りないでしょ、足りませんよね。もっと動こう
マリウス・ラント: あ、ちょっと待ってください
マリウス・ラント: マリウスの後にシドさんが動いてもらった方が助太刀が入れられるのでいいかな、と
シド: そっすね
ニア・M・ミニア: 使用回数を回復させるだけなので、マリウスさんの手前で
マリウス・ラント: っと、それもそうですね。了解です
ニア・M・ミニア: ここで変なデバフひいてもマリウスさんに回復してもらえる
シド: はい、ではこれでもう一回瞬速行動できるようになって終了です
マリウス・ラント: なるほどなるほど
ニア・M・ミニア: で私は剥離値+2
GM: はい(怯え)
system: [ ニア・M・ミニア ] 剥離値 : 9 → 11
GM: ニアさんは兆候表タイムですね
ニア・M・ミニア: で兆候表を振ります
ニア・M・ミニア: OT 兆候表(4) > 【肉体の崩壊】 あなたは2D6点のHPを失う。
ニア・M・ミニア: 2D6 (2D6) > 5[1,4] > 5
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 13 → 8
ニア・M・ミニア: よし生きてた(ひん死
GM: なんできょむげんと肉体崩壊受けてまだ生きてるんです……
マリウス・ラント: 続けてイニシアチブで《虚無の現出》を強化兵Aに打ちたいです
GM: ウオーッ
GM: どうぞ!
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 6 → 8
GM: まず剥離値を上げて、それから5d6ですね
マリウス・ラント: 5d6 ダメージ! (5D6) > 17[1,2,4,4,6] > 17
GM: 強化兵Aはまるっと受けまして、瀕死!まだ立ってる!
GM: 兆候表なのですが、基本的には「そのタイミングでの処理が全部終わったとき」にみんなのぶんを振ってもらうかたちになります
GM: 先に言わなかったのでごめんなさいだ
シド: なるほどね
マリウス・ラント: なるほど・・・
ニア・M・ミニア: なるほど、この場合は強化兵にダメージが入ってからというわけですね
GM: 途中でバステ引いてそれの回復かけてそのあとで云々、みたいなゴチャゴチャを防ぐためだと思います
GM: というわけでマリウスさんの兆候表タイムだ!
マリウス・ラント: おおー!
マリウス・ラント: OT 兆候表(8) > 【マヒ】 あなたはバッドステータスの[マヒ]を受ける。
ニア・M・ミニア: 戦闘移動不可、リアクション達成値-5…
マリウス・ラント: まあ、移動とかしないしいいかな・・・?
GM: しかも回復しづらいやつ!
GM: いつふしなら治りますが、マリウスさんならそこまで切羽詰まってないですね えらい……
ニア・M・ミニア: マリウスさんの手番になる前に限界突破をマリウスさんの虚無の現出に使いましょう。強化兵Aさんにはご退場願おうかな
GM: ひえ
マリウス・ラント: ひょっ!?
GM: マリウスさんがそれでよければGMは許可しますが……
マリウス・ラント: OKです!
ニア・M・ミニア: では剥離値+2
system: [ ニア・M・ミニア ] 剥離値 : 11 → 13
GM: えと
GM: マリウスさんが今すぐ虚無を撃つなら、その処理をしてからおふたり分の兆候表タイムになりますが
GM: いかがします?
マリウス・ラント: で、ではさらなる《虚無の現出》を強化兵Aにうちます
ニア・M・ミニア: 2連射だー!
GM: OK!ではマリウスさんも剥離値を上げていただいて
GM: 5d6をどうぞ
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 8 → 10
マリウス・ラント: 5d6 (5D6) > 16[1,1,3,5,6] > 16
GM: 耐えられない!強化兵A落ちます
GM: ではお二人とも一回ずつ兆候表を振ってください
マリウス・ラント: OT 兆候表(7) > 【現在の喪失】 現在持っているパートナーをひとつ喪失する。
ニア・M・ミニア: OT 兆候表(6) > 【重圧】 あなたはバッドステータスの[重圧]を受ける。
GM: お、喪失が出ましたね
ニア・M・ミニア: 特技不可! あとでマリウスさんに回復してもらおう!
GM: パートナーの喪失は、キャラシに設定していただいたパートナーの中からひとり選んでないないしてもらいます
GM: だいたいみんな初手は初期パートナーを消しがち
マリウス・ラント: 螺子欠けチャリオッツの喪失を選びます
GM: マリウスさんは特にパートナー関係が特技効果に関わるので、そのあたりお気をつけ遊ばせるとよろしいでしょう
GM: はーいチャリオッツくん受理!
マリウス・ラント: さようならチャリオッツ。君にはこの街に来た時、色々な事を教えてもらったよ・・・・
GM: またおともだちになるといい……
GM: ちなみに
GM: パートナーの設定はセッションごとにクリアされるため、一度喪失してもまた絆を結ぶことは可能です
GM: また、経験点を支払うとパートナーの固定化ができます。素敵な相棒なんかに出会ったセッションのあとなどに使うとたのしいでしょう。
マリウス・ラント: あ、そうなんですね。という事はまたチャリオッツくんとも友達になれるかも・・・
GM: かも!
GM: ただし、これは追加ルールだったと思いますが、「喪失」が重なると「消失」となり、永劫帰ってこないことになります
GM: がんばっていこう。
マリウス・ラント: わ、わァ・・・・
GM: というわけで怒涛のイニシは終了です!
GM: 【メインプロセス】マリウス
GM: どうぞー!
マリウス・ラント: ではでは、マイナーで重圧を解除
マリウス・ラント: メジャーで応急処置をニアさんに使います
GM: はーい!
GM: マリウスさんはニアさんをパートナーにしているので、HPに加えてバステもひとつ回復できますね
GM: 好きなバステをタッチで選んでね
ニア・M・ミニア: 重圧を回復してほしいですわ
system: [ マリウス・ラント ] MP : 10 → 8
マリウス・ラント: では、重圧を回復で
GM: はーい!
マリウス・ラント: 2d6+1 回復量 (2D6+1) > 11[5,6]+1 > 12
GM: つよ
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 8 → 20
マリウス・ラント: がんばれー ニアさーん!
ニア・M・ミニア: キュアキュアですわ~
GM: げんき!
GM: ではマリウスさんメイン終了!デキる従者だ
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言ある人!
シド: 動きます
GM: 動かないで……(いいよ!)
system: [ シド ] 剥離値 : 3 → 6
GM: 剥離値が……6!
シド: 6になったので憤怒の一撃を取得しますね
GM: どこに出しても恥ずかしくないアタッカーの完成だ!!!
シド: ではメインプロセスを行いましょうか
GM: その前に兆候表タイムをしましょう
シド: OT 兆候表(11) > 【理由の喪失】 [境遇]を喪失する。特徴は失われない。
GM: 自由を失いますね……
シド: ちっ……
GM: 特徴は失われない、というのは、「縛られぬ魂」の効果は無効化されないよ、ということです
GM: 境遇の喪失はつまりフレーバーですね
シド: こいつが自由を失う=お嬢様がついてくるじゃないか???
GM: RPに盛り込んでもいいししなくてもいい
マリウス・ラント: お嬢様を連れ出した責任を取ってもらいます・・・・!
シド: え~、盗人はやめんが???
シド: ということでメインプロセスだな
GM: ですな!
GM: 【メインプロセス】シド
GM: めちゃくちゃ動くな……どうぞ
シド: マイナーはなし
シド: メジャーでまたご当主めがけて急所狙い
system: [ シド ] MP : 5 → 2
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 6[3,3]+8 > 14
シド: ここでとっておきの宝物の効果を使用します
シド: 3をひとつ6に変更
シド: 17です
GM: ヒエ……
アレン・ハルシア: 2d6+4>=14 回避 (2D6+4>=14) > 5[2,3]+4 > 9 > 失敗
アレン・ハルシア: ぐおお
GM: ダメージを出しな!
シド: ではダメージ、で憤怒の一撃と死点撃ちを宣言
system: [ シド ] 剥離値 : 6 → 9
system: [ シド ] MP : 2 → 0
シド: 10d6+10 (10D6+10) > 29[1,2,2,2,2,3,3,3,5,6]+10 > 39
マリウス・ラント: そこにさらに助太刀 +12を載せます
シド: www
シド: 鬼かな?
system: [ マリウス・ラント ] MP : 8 → 5
シド: 51ダメージです
GM: 待った!
シド: おっと
アレン・ハルシア: 逸脱《虚構現出》を使用。憤怒の一撃を打ち消す!
system: [ 逸脱使用数 ] 逸脱使用数 : 5 → 6
マリウス・ラント: 《虚構現出》を使用!当主様の《虚構現出》を打ち消します!
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 10 → 14
GM: うおーっ!打ち消されます!
マリウス・ラント: 対応ありますか?
GM: 当主の虚構は打ち止めだ!
GM: なのでシドさんの憤怒がそのまま有効!
マリウス・ラント: やったあああ!
シド: では51ダメージです
GM: 助太刀はもちろん止めるものがないので有効 51ダメって何?
GM: 痛いです……
シド: 実ダメージが入ったらまた邪毒が入ります、たしか1d6とかの追加ダメージだっけか
GM: はい、同名バステが被ったときは追加ダメージになりますね
GM: 1d6でよかったかなちょっとまってね
GM: いいはず!振ります
シド: うっすお願いします
アレン・ハルシア: 1d6 (1D6) > 3
シド: 期待値、えらいぞ
アレン・ハルシア: だいぶふらふらしています
シド: では以上
シド: あ、兆候表タイムか
GM: です!
GM: マリウスさんとシドさん1回ずつお願いします
マリウス・ラント: お、おおお・・・・兆候表・・・・
シド: OT 兆候表(8) > 【マヒ】 あなたはバッドステータスの[マヒ]を受ける。
マリウス・ラント: OT 兆候表(5) > 【放心】 あなたはバッドステータスの[放心]を受ける。
ニア・M・ミニア: 幸いどちらも軽傷だ…!
マリウス・ラント: 放心なら別にいいかな
GM: つよいな……
シド: まあもうこのラウンドは動かんしな…
GM: ではシドさんの三回目のメイン 三回目のメイン??終了!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: 宣言なし!みんなもないはず!
シド: ない
マリウス・ラント: なし!
ニア・M・ミニア: なしですわ
GM: やっと当主の手番が来ましたわ
GM: 【メインプロセス】アレン・ハルシア
アレン・ハルシア: 《扇動者の声Lv1》を使用。場面(選択)の対象に、殴属性の3d6+6ダメージを与える物理攻撃です。
アレン・ハルシア: 1演目Lv回なので1回こっきり。
アレン・ハルシア: 命中値での判定になるので、リアクション側は回避での判定です。
アレン・ハルシア: また、常時特技の《無慈悲なる一撃》により、ダメロ+1d6。合計4d6+6のダメージです
アレン・ハルシア: 2d6+7 命中 (2D6+7) > 7[2,5]+7 > 14
アレン・ハルシア: まあまあ
シド: とりあえず回避判定
ニア・M・ミニア: 2D6+4-5>=14 回避 (2D6+4-5>=14) > 7[2,5]-1 > 6 > 失敗
シド: 2d6+7-5>=14 (2D6+7-5>=14) > 10[4,6]+2 > 12 > 失敗
マリウス・ラント: 2d6+10>=14 (2D6+10>=14) > 6[2,4]+10 > 16 > 成功
ニア・M・ミニア: マリウスさん回避してる…
マリウス・ラント: あ
シド: マヒ
GM: マリウスさんバステぶんのマイナスがありますね
マリウス・ラント: すいません、マヒ分入れてなかったので12で失敗です
ニア・M・ミニア: あ、-5だから回避できないか…
GM: マヒと放心で-10かな……
マリウス・ラント: そうでした>マヒと放心
GM: 全員に当たります!うおー!
アレン・ハルシア: 4d6+6 殴属性 (4D6+6) > 10[1,1,3,5]+6 > 16
アレン・ハルシア: しょっぱ
ニア・M・ミニア: では汚濁の吐息、2D6点軽減します
ニア・M・ミニア: 2D6 (2D6) > 6[3,3] > 6
シド: 10ダメージか
ニア・M・ミニア: HPを2点消費します
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 20 → 18
system: [ シド ] HP : 25 → 15
ニア・M・ミニア: 防具もあるから…もうちょっと軽減できるかな?
GM: ぐぬぬ
マリウス・ラント: 防御点で2点軽減 14点です
system: [ マリウス・ラント ] HP : 21 → 7
GM: 殴防御ある人はその分軽減ですね シドさんは防御ないかな
ニア・M・ミニア: 衣服は殴1点軽減、よって9点ダメージです
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 18 → 9
シド: ありました
シド: 毛皮が
system: [ シド ] HP : 15 → 16
GM: 何このパーティ!?
GM: 硬い!!!!!!
マリウス・ラント: あ、汚濁の吐息の軽減分を引き忘れてました
system: [ マリウス・ラント ] HP : 7 → 13
ニア・M・ミニア: 当主の通常手番はおしまいかしら
GM: おしまい!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: ないね!
ニア・M・ミニア: なしですわ
シド: なし
マリウス・ラント: ないです!
GM: 【メインプロセス】ニア
GM: やっちゃえニアさん!
ニア・M・ミニア: やっと動ける…!
ニア・M・ミニア: マイナー戦闘移動、5m先の強化兵さんのいるエンゲージに突入します
GM: すいっ
ニア・M・ミニア: 破壊衝動で攻撃します
ニア・M・ミニア: で歪んだ幸運を使用、判定を3D6に
GM: はーい!各種コストを払っていただいたら命中判定をどうぞ!
ニア・M・ミニア: 破壊衝動でHP4点、歪んだ幸運で剥離値+2
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 9 → 5
system: [ ニア・M・ミニア ] 剥離値 : 13 → 15
ニア・M・ミニア: で紡ぎ変えし歪みで命中固定値+2で10になっていて、放心で-5されるので…
ニア・M・ミニア: 3D6+10-5 命中 (3D6+10-5) > 10[3,3,4]+10-5 > 15
GM: 放心が入ってるとは思えないいい出目だ
強化兵B: ウオーッ回避
強化兵B: 2d6+5>=15 回避 (2D6+5>=15) > 8[4,4]+5 > 13 > 失敗
強化兵B: お、おしい
ニア・M・ミニア: で、ダメージが紡ぎ変えし歪みで+1D6、固定値は23あるので
ニア・M・ミニア: 2D6+23 斬ダメージ (2D6+23) > 3[1,2]+23 > 26
強化兵B: 固定値の鬼
ニア・M・ミニア: うーん、ひよわなダメージ
強化兵B: 斬防御5引いて21……!落ち、ます!
ニア・M・ミニア: ああ、よかった。落とせないと流石に厳しかったですわ
ニア・M・ミニア: で、処理が終わったので兆候表の時間です
ニア・M・ミニア: OT 兆候表(4) > 【肉体の崩壊】 あなたは2D6点のHPを失う。
ニア・M・ミニア: 2D6 (2D6) > 5[1,4] > 5
ニア・M・ミニア: HPが0点ですわ
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 5 → 0
GM: 一矢報いた!(兵士は何もしてない)
マリウス・ラント: そのタイミングで《偽りの不死》をニアさんに使用します
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 14 → 16
GM: OK!ではニアさんはHP・MP全快、バステも全回復です
ニア・M・ミニア: ありがとうございます、全快ですわ
GM: 兆候表で喪失したものはいつふしでは戻りませんので気を付けてね
system: [ ニア・M・ミニア ] HP : 0 → 33
system: [ ニア・M・ミニア ] MP : 7 → 17
ニア・M・ミニア: で、マリウスさんが兆候表かしら
GM: いえす
マリウス・ラント: うおおおお!
GM: 1回お願いしますー
マリウス・ラント: OT 兆候表(7) > 【現在の喪失】 現在持っているパートナーをひとつ喪失する。
GM: 続きますねえ……
ニア・M・ミニア: もう同じエンゲージになることはない…お嬢さまやシドさんを切るくらいなら私を切りな!
マリウス・ラント: では! ニアさんへのパートナー感情を喪失します
GM: OK!
GM: というところでニアさんのメイン終了です
ニア・M・ミニア: 長い長い1Rがこれで終わりかしら
GM: やっとですね!
GM: 【イニシアチブプロセス】
GM: みんな動いた!宣言もない!原作準拠で当主の瞬速はなしとします
GM: 【クリンナッププロセス】
GM: マリウスさんは放心を解除できます
マリウス・ラント: おっと。放心解除します
GM: やったぜ。
GM: 当主の邪毒はシドさんの特技効果により、クリンナッププロセスではなくメインプロセス終了時の反映となっているので、ここでは特になにもないです
GM: というわけでラウンド1、終!
GM: 【ラウンド2】
GM: 【セットアッププロセス】
GM: ない!
マリウス・ラント: なし!
ニア・M・ミニア: なしですわ
シド: なし
GM: 【イニシアチブプロセス】
ニア・M・ミニア: マリアお嬢さまのバフかしら
GM: あっそうでした
GM: 失礼
マリア・ハルシア: 美しき死神!エンゲージはどちらにすればよろしいかしら?
ニア・M・ミニア: シドさんにしましょう
マリウス・ラント: ここはシドさんで
マリア・ハルシア: ではシドさんとマリウスにバフをえいえいっするわね
マリア・ハルシア: 次の攻撃+4です
シド: どうも
GM: というわけでイニシだ
マリウス・ラント: 《偽りの不死》をシドさんに打ちます
シド: ありがとうございます、回復します
GM: ひゅー!本当に有能サポーター
system: [ シド ] HP : 16 → 25
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 16 → 18
system: [ シド ] MP : 0 → 15
GM: シドさんは全回復!マヒも消えるぞ!
シド: では動きます
マリウス・ラント: っと、兆候表を
マリウス・ラント: あ、まだですね
GM: シドさん瞬速撃ちますか?通常手番ですか?
シド: 瞬速行動します
system: [ シド ] 剥離値 : 9 → 12
GM: ひえ……OKです
シド: 兆候表タイムだな
GM: ではマリウスさんとシドさんは兆候表をどうぞ
マリウス・ラント: OT 兆候表(10) > 【色彩の喪失】 漆黒、墨白、透明化……。その禍々しい色彩の喪失は他らなぬ異形化の片鱗だ。
シド: OT 兆候表(9) > 【邪毒】 あなたはバッドステータスの[邪毒]5を受ける。
GM: 色彩喪失!!!!
GM: おいしいやつです!!!!!
マリウス・ラント: う、うわ・・・・・色彩の喪失・・・・!
GM: シドさんの邪毒は……クリンナップが来るまでに終わらせればいいんですよ!
シド: クリンナップ前に終わればいいから別に問題ないな
マリウス・ラント: では、マリウスは白く染まります
GM: 白ウスさんだ
シド: 白いマリウス
GM: 色彩の喪失は、自分で好きなパーツを好きな色(白か黒か透明)にしていただきます
GM: ステータス的なデバフは一切ないので、フレーバー的においしい!アタリ!
マリウス・ラント: では、髪の色が白くなる感じで・・・・
マリア・ハルシア: おそろいになるのかしら、マリウス
マリウス・ラント: お嬢様、そして異形化した妹も白だったので
GM: めそ……
GM: ではおそろいになったところでシドさんの瞬速だ
GM: 【メインプロセス】シド
シド: マイナーなし
シド: メジャーで当主に急所狙い
system: [ シド ] MP : 15 → 12
シド: 2d6+8 (2D6+8) > 7[3,4]+8 > 15
GM: むぐぐ出目がいい
シド: リアクションどうぞ
アレン・ハルシア: 2d6+4>=15 回避 (2D6+4>=15) > 7[1,6]+4 > 11 > 失敗
アレン・ハルシア: 悪くはないんだが!
シド: ではダメージで憤怒の一撃と死点撃ちをのせます
シド: 10d6+14 (10D6+14) > 29[1,2,2,2,2,3,3,4,4,6]+14 > 43
マリウス・ラント: そこに、さらに助太刀を載せます
マリウス・ラント: +12点
system: [ マリウス・ラント ] MP : 5 → 2
シド: 55ダメージですかね
GM: アレン・ハルシア、落ちます!
シド: よし
GM: エネミー全滅!あなたたち紡ぎ手の勝利です!
GM: お疲れ様でした、好きなだけRPをどうぞ!
ニア・M・ミニア: 憤怒の一撃分の兆候表は振らないのかしら
GM: アッすみません振ります
GM: お願いします
シド: あ、そうだわ
シド: OT 兆候表(9) > 【邪毒】 あなたはバッドステータスの[邪毒]5を受ける。
シド: www
GM: ふふ
ニア・M・ミニア: www
マリウス・ラント: 邪毒に愛されている
GM: 被ったので1d6でHPかMP減らしてください
シド: HP減らします
シド: 1d6 (1D6) > 6
シド: www
GM: ここで
system: [ シド ] HP : 25 → 19
GM: ありがとうございます、失礼しました!それではRPタイムだ
アレン・ハルシア: 「異形……そうだ、異形がすべての悪……貴様さえいなければ!」
アレン・ハルシア: アレンを包む虚無が広がり、人の心を引き裂く刃となって、『異形』――ニアへと向かう!
ニア・M・ミニア: 「あらあら、乱暴な手段は門出に似合わないですわ?」
ニア・M・ミニア: アダージョ。風に流される木の葉のように歩み、緩やかに刃を躱す
ニア・M・ミニア: 躱し切れない刃がヴェールを割いた
ニア・M・ミニア: 「その程度では、私に届きませんわ」ドレスの内で体の”ほつれ”を誤魔化しながら微笑んだ
アレン・ハルシア: 「おのれッ……!」歯噛みする。
シド: 「まあ落ち着けよ、これでも食ってな」ともう一度先ほどの昏倒用の団子を掴んで顔に投げ
シド: それが破裂し、口を開いたところを狙って小さな丸薬の大きさの団子を直接放り込む
シド: 昏倒用は上手くは効かないことを把握した上で、内部から痛むような効果を与える毒を投与した
アレン・ハルシア: 「ぐっ……!?」吐き出そうとするが遅い
アレン・ハルシア: げほ、と大きく咳き込み、怒りに震える目で盗人を睨みつける。
マリア・ハルシア: 「お父様……!」駆け出して抱きしめにいきたい気持ちを堪え、ぐっと後ろで耐える。
マリウス・ラント: 「当主様・・・・申し訳ありません・・・・」 窓の外で黒色の颶風が渦を巻く。
マリウス・ラント: 何年もかけて作り上げたマリウスの小世界・・・・遠い全ての再現を目指した庭園が引き裂かれる
マリウス・ラント: 「お嬢様の旅立ちに、我々は邪魔者になってしまいます」
マリウス・ラント: 遠く、果ての『海』であった玻璃が割れ、塩気のある水が地面に零れ落ちる
マリウス・ラント: 彼方、急峻の『山』であった盛り土が崩れ、植えられた低木が陥没に巻き込まれる
マリウス・ラント: 巻き起こった『うねり』が境界を越え、邸宅の中へと侵入・・・・それに飲み込まれるように当主が呼び出した傀儡の一体が消えた
マリウス・ラント: (やってしまった・・・・!)
マリウス・ラント: 異形と化した当主様の力を打ち消すため、そして傀儡達をなぎ倒すために、紡ぎ手としての力『逸脱能力』を放ったマリウス
マリウス・ラント: 自ら定めた禁忌を破った事で、心の中を虚無が蝕み、この街に来た時の思い出とともに全身の力が抜けていく
マリウス・ラント: 「違う・・・違う!違う!違う!」
マリウス・ラント: ――違う!と、そう叫ぶ。 マリウスが紡ぎ手として得た『力』は、今この時のために使うべきものだからだ
マリウス・ラント: 両足に力を入れ、全身を支えるようにして立ち上がる
マリウス・ラント: 「ニアさん! 静かに、呼吸を整えてください!」
ニア・M・ミニア: 「うふふ、大丈夫ですよ。私よりマリウスさんの方が大変そうですわね」口内の血を飲み込みながら、マリウスに返す
マリウス・ラント: 懐から取り出した紙袋を破き、乾燥したハーブとともに柑橘系の澄んだ香りが解放される
マリウス・ラント: 「出過ぎた真似かもしれませんが・・・・先ほどから苦しそうにしておられたので・・・・」
マリウス・ラント: 「心を落ち着かせるポプリです」
ニア・M・ミニア: 「……うふふ、マリウスさんに不調を気付かれてしまうようでは私も精進が足りませんね」
ニア・M・ミニア: 「ありがとうございます、まだ踊れますわ」すぅ、と息を吸い込む
アレン・ハルシア: 「マリウス……なぜお前が異形に手を貸す……!」
マリウス・ラント: 「当主様! マリアお嬢様の姿を見てもまだわからないのですか!?」
アレン・ハルシア: 「ああ、やはり駄目なのか。誰も信じられない、すべて、すべて排除しなければ――」
アレン・ハルシア: 腕を振る。それは当主の高貴なる指揮。
アレン・ハルシア: 兵士たちが、波のように、あなたたちに牙を剥く!
ニア・M・ミニア: 「……っ。流石に、手数が多いですわね」初めてニアが苦い顔を見せる
ニア・M・ミニア: 紡ぎの剣が閃く。世界を切り、”ほつれ”を意図的に。兵士を遮るように
ニア・M・ミニア: だが、止め切れない──!
シド: 「……よくもまああれだけ止められるもんだな」
マリウス・ラント: 「くっ! 何故理解していただけない・・・!?」
マリウス・ラント: ニアさんの防護をすり抜け、殺到する兵達の攻撃に晒され、生傷が増えていく
シド: 襲い掛かってくる兵士を後方にいる奴のところにまでいかせるわけにもいかない、と仕方なく押しとどめて
シド: 「怪我はねえな、マリア・ハルシア」
ニア・M・ミニア: 「申し訳ありません。通してしまいましたわ。全部止めるはずでしたのに」『隣人を愛する』、これでは御標に沿えない。何のための異形の身か。ニアは内心で自身を叱咤する
マリア・ハルシア: 「は、はい」はわわ
マリア・ハルシア: 「ごめんなさい、わたし、祈るしかできなくて……」ほんのわずか、あなたたちに力を与える。不死者の祈りだ。
シド: 「紡ぎ手になってすぐに何でもかんでもやれとは言わねえよ」
シド: 「ほら、手本を見せてやれよニア・M・ミニア」
ニア・M・ミニア: 「ええ、マリアお嬢さま。どうか醜い異形の踊りから目を離さぬようにお願いしますわ」
ニア・M・ミニア: ゆるり、とマリアに一礼する
ニア・M・ミニア: 絹を裂く音。ニアのスカートが腰まで切り開かれる。
ニア・M・ミニア: 「私が剣を使うのは……加減が効くからですよ」
ニア・M・ミニア: 糸の切れる音。ニアのスカートの陰からぷつり、ぷつりと世界が”ほつれ”ていく。
ニア・M・ミニア: 「私の『尾』は……あまりに世界をこわしてしまうので」
ニア・M・ミニア: 世界の破ける音。”色無しの尾”が──”ほつれ”が傀儡を呑み込んだ。
ニア・M・ミニア: 「人相手に使うことは、とてもとても──」
ニア・M・ミニア: 「──この異形の踊りが、あなたの旅路の参考になれば幸いですわ、マリアお嬢さま」再び一礼
マリア・ハルシア: 「……」息を呑んでその姿を見つめていた
マリア・ハルシア: 「……わたし、知らないことばかりだわ」少し苦しそうに、けれど笑って見せる。
ニア・M・ミニア: 「ええ、これから知っていけばいいのです。そう、隣にいるお兄さんとかに付いていったり、とかしてね?」シドの方を向きながらくすくすと笑う
シド: 「おいこら」
マリウス・ラント: 「・・・・・!?」 なんだと!?という目で見つめる
マリア・ハルシア: ぴわっとシドさんを見つめる。じーっ
シド: 「赤銅の鈴に来る気かよ………?」
シド: 「俺は盗人はやめねえぞ」
マリア・ハルシア: 「でも、今のわたしなら、あなたとお散歩できるわ」
マリア・ハルシア: 「それだけでうれしいの」にこにこ
シド: 「…………マリウス・ラントといいお前といい話が通じてる気がしねえ」頭を抱えるようにがしゃがしゃとかき回して
シド: 「まずはあれをどうにかしねえといけねえだろうがよ」と当主の方を指して
マリウス・ラント: 「同感です。お嬢様については・・・・だいぶ!思うところはありますが。まずは当主様をどうにかしないと」
シド: 「んじゃ、…………こいつだな」またカバンに手を突っ込んで無造作に1つ団子を取り出す
シド: 死に至るほどではないが、身体の機能を衰えさせる麻痺毒
シド: ひゅっ────
シド: と流れるような投擲でまた眼前に放り投げ、毒が当主を包む
アレン・ハルシア: 「ごほっ……貴様、また小癪な手を……!」
アレン・ハルシア: 「貴様が何者かは知らん……だが、私の敵であることは確かだ」
アレン・ハルシア: 「――許すものか。許すものか!」
アレン・ハルシア: ごう、と殺気が溢れ返る。
アレン・ハルシア: 「どこの誰とも知らぬ輩に! 我が娘を傷つけさせるものか!」
アレン・ハルシア: どう、と虚無の奔流がシドを飲み込む。貴方がそれに、真実「呑まれる」ことはないだろうが――
アレン・ハルシア: ――アレン・ハルシアの抱く苦痛を、追体験するには十分だった。
シド: ああ、クソ…………
シド: 自分で調合した毒の効果を自分の身で感じるのはおおよそ久しぶりだ
シド: 「ちっ…………」
マリウス・ラント: 「どけ!シドッ!」
シド: 「は…………!?」
マリウス・ラント: ――ドンッという衝撃。
シド: 「な……にやってんだクソ馬鹿が!」さすがに理解の範疇をこえている
マリウス・ラント: 当主、アレン・ハルシアの虚無の波動、それを遮るようにマリウス・ラントが二人の間に飛び込んできた
マリウス・ラント: 「詰めが甘いんだよ・・・・! お前がいなくなったらお嬢様が悲しむじゃないか・・・・!」
マリウス・ラント: 「ぐ、うっ、あ、ああああああ!」
マリウス・ラント: 虚無が、マリウスの身体を飲み干していく・・・・鮮やかな色彩は色を失い、その存在は漂白されていく
マリウス・ラント: 最初に色を失ったのは髪であった
マリウス・ラント: 皮肉にもお嬢様と同じ雪のような『白』・・・・
シド: 「……………………ちっ」
シド: でかい借りを作った、ということを理解して
シド: その怒りをそのままこの状態を起こした相手に向ける
シド: 「てめえは…………、そろそろ目を醒ませ!」
シド: 毒を含まないただの打撲用のゴム玉をカバンから取り出してぶん投げる
シド: 脳天を揺らすような衝撃を加える一撃が、入る
アレン・ハルシア: 「がッ……!?」
アレン・ハルシア: もとより、ただの人の身が無理をしていた――虚無に無理を「させられていた」のだ。
アレン・ハルシア: 大きくふらついたハルシア家当主は、そのままぐらりと崩れ。
アレン・ハルシア: 床に、倒れ伏した。
GM: 【エンディングフェイズ】
●シーン13:鳥籠から羽ばたいて
GM: ●シーン13:鳥籠から羽ばたいて
GM: シーンプレイヤーはシドさん、登場は全員です。クライマックス戦闘直後となります。
system: [ ニア・M・ミニア ] シーン : 8 → 9
GM: 剥離チェックは一応枠としてはエンディングなので、シーン上げもしちゃいましょう。
system: [ マリウス・ラント ] シーン : 8 → 9
system: [ シド ] シーン : 8 → 9
GM: ではまず、今回のエネミーの逸脱使用数ぶんだけ剥離値を減らしてください。
GM: 今回は6ですね。
system: [ シド ] 剥離値 : 12 → 6
GM: この段階で剥離値が10未満になったあなた、おかえりなさい。
シド: 帰還しました
GM: すこやかすぎる
system: [ ニア・M・ミニア ] 剥離値 : 15 → 9
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 18 → 12
ニア・M・ミニア: はい余裕、帰還成功です
マリウス・ラント: まだまだ怪しい
GM: では1d6を振って剥離値を減らしていただきますが
GM: 最後にもらえる経験点を消費することで、振り足しができます
マリウス・ラント: おおー!
GM: 経験点1につき振り足し1個です
マリウス・ラント: このままでは3割ロストですからね・・・
GM: マリウスさんなら2個振り足して3個にすれば確定帰還となりますが
GM: いかがします?
マリウス・ラント: 2個振り足します
マリウス・ラント:
GM: OK!3d6でどうぞ
マリウス・ラント: 3d6 剥離値さがれー! (3D6) > 17[5,6,6] > 17
GM: wwwwwwww
シド: www
マリウス・ラント: 真人間
GM: めちゃくちゃ帰ってきました
シド: マイナスw
ニア・M・ミニア: 色彩も戻りそう
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 12 → -1
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : -1 → 0
シド: 笑った笑った
マリウス・ラント: 虚無?何それ?なレベルで戻ってきました
GM: めっちゃげんき
GM: 初期剥離値が最低値になりますがそれでもめっちゃげんきですね
GM: というわけでみなさま!おかえりなさい!
system: [ マリウス・ラント ] 剥離値 : 0 → 2
シド: ただいま~
マリウス・ラント: ただいま~
ニア・M・ミニア: おかえりなさいですわ
GM: 次回、エンディング!
GM: マリア嬢および正気になったアレンと話す、クライマックス直後の共通エンディングとなります
GM: 個別エンディングは任意ですね。やりたいことがあったら言ってくださいませませ
GM: 【あなたの手をとりたい】六日目
GM: エンディングです!シーン上げは前回やって頂いたので大丈夫
GM: よろよろと立ち上がるアレンに、マリアが駆け寄る。
マリア・ハルシア: 「お父様!」
アレン・ハルシア: 「マリア……」
アレン・ハルシア: 娘に手を取られて立ち上がる彼の瞳は、もう虚無に囚われていない。
マリウス・ラント: 「ご当主様・・・・!」
シド: 「…………」目をそらして頭を掻いている
アレン・ハルシア: 「マリア……ああ、マリア」娘の手をとり、その虹色の証を見る。
アレン・ハルシア: 「……私は、己の心に負けたのだな。お前を守りたいと思うあまり、お前を見ることができていなかった……」
アレン・ハルシア: 「……マリウス。お前にも、……酷い負担を強いた。すまない」髪が白くなった従者へ、悲痛な面持ちで謝る。
マリウス・ラント: 「とんでもございません、当主様! 俺も・・・・その・・・・今回はとんでもない過ちを犯してしまうところでした」
マリウス・ラント: しゅん、とした面持ちで当主様の言葉を受け止める
マリウス・ラント: 「ですが、彼らのおかげで最悪の間違いだけは犯さずに済んだ!」 その言葉とともに、少し馴れたような動作で二人を指す
アレン・ハルシア: 「……君たちは」
アレン・ハルシア: 「……すまない。私を止めてくれて感謝する……」
アレン・ハルシア: マリウスの知り合い?という目でマリウスさんをちらっ
ニア・M・ミニア: 「ふふ、子どもの巣立ちは祝うものですよ」いつの間にかヴェールを元に戻したニアは微笑んだ
シド: 「野暮用で関与した紡ぎ手だな」しれっと
シド: 「…………なあハルシア家のご当主さんよ」
シド: 「俺は、タダ働きってのが嫌いなんだが」
シド: 「そこんところで融通をきかせてほしいもんがあるって言ったら聞くか?」
アレン・ハルシア: 「紡ぎ手……ああ、そうか」つまりマリウスの知己なんだなという理解
マリウス・ラント: 「ええ、その通り!」 当主様とは少し違う発想を浮かべながら、同意の言葉を示す
アレン・ハルシア: 「ああ、この度の件の詫びはきちんとさせてもらいたい」
シド: 「OK、なにぶん石関連だと下手な裏稼業よりもあんたの方が信頼できる」
シド: 欲しているのは、毒の精製に利用出来る鉱石だからだ
アレン・ハルシア: 「そちらのレディも……大変すまなかった。貴女も紡ぎ手なのだろう」ニアさんに
ニア・M・ミニア: 「うふふ、私はお化けのニアです。そちらのお兄さんはシドさんです」冗談っぽく笑って答えた
マリア・ハルシア: 「ニアさんはいいお化けさんなのよ」
マリア・ハルシア: 「シドさんもいい……」
マリア・ハルシア: 「…………いいひとよ!」泥棒さんはさすがに飲み込んだ
マリウス・ラント: 「(ナイスフォローです! お嬢様)」
シド: 「…………おい、マリア・ハルシア」
シド: 「ついてこい」それだけ言うとすたすたとその場から歩いて行く
マリア・ハルシア: 「?」素直についていこうとして
マリア・ハルシア: 「あ、えっとね、お父様」
マリア・ハルシア: 「わたし、お父様にお話したいことがたくさんあるの」
マリア・ハルシア: 「……後で、ちゃんと聞いてくれる?」
アレン・ハルシア: 「…………ああ」ふ、と僅かに頬を緩めて
マリア・ハルシア: にっこりしてシドさんについていきます。
GM: マリウスさんとニアさん、お二人はどうします?
マリウス・ラント: 「あ、待ってください!」 そう言いながら、お嬢様の後を追いかけます
ニア・M・ミニア: 「……これでカマーセさんに報告する実績ができましたかね」3人を見送る
アレン・ハルシア: 「貴女にも何か詫びさせてもらえないか。金品で解決しようとするわけではないが……」きまずい
ニア・M・ミニア: 「では、お嬢さまの旅路に祝福を。」
ニア・M・ミニア: 「私の隣人たるお嬢さまの道に幸多からんことを、お祈りください」
アレン・ハルシア: 「……参ったな。あの子の父として立つ瀬がない」苦笑して
アレン・ハルシア: 「ああ、そうしよう。私の過ち以上に、あの子に幸福が降り注ぐよう」
アレン・ハルシア: 「ありがとう、『いいお化けさん』」ふ、とほほ笑む
ニア・M・ミニア: 「ええ、当主さま。あなたの道にもまた幸多からんことを」一礼してニアもまた姿を消した
GM: アレンは彼女が消えた方に向かって一礼し、扉に目を移した。
シド: 置いていくほどではない歩調で静かに屋敷の中から庭の方に出ていく
シド: 「………」一応ついてきてるかどうかは後ろに目をやって確認している
マリア・ハルシア: とことこ上品についてきている
マリウス・ラント: どたどたとその後を追う
シド: (なんであの馬鹿まで後ろにいるんだ………)眉間に皺がよる
シド: 門のところで立ち止まって振り返り、右手を差し出す
シド: 「…約束は守ってやるよ」
シド: 「外に出るときは手だけは貸してやる、そう言ったからな」
マリウス・ラント: 「・・・・・。」 少しだけ複雑な顔を浮かべて
マリア・ハルシア: 目をぱちくり
マリウス・ラント: 「・・・・お嬢様、さあ」 と軽く背中を押すように手をあてる
マリア・ハルシア: 「マリウス……」振り返って「ありがとう」にこ!
シド: 「………まじでなんでお前までいんだっての」すこぶる嫌そうにマリウスに毒づいて
マリウス・ラント: その微笑みに一瞬涙ぐみながら
マリウス・ラント: 「し、仕方ないだろう! 俺とて、こんな所までお嬢様を連れてきたのは初めてなんだ」
マリウス・ラント: 「そんな・・・お嬢様が・・・・自分の力で外に出られる日が来るなんて・・・・」
シド: (うわこいつ、まじかよ………)感激してる姿に軽く引いてる
マリウス・ラント: 「う、うおっ、おおぉぉ・・・・」 涙が零れ落ちる
マリウス・ラント: 「ひ、引くなっ!」
マリア・ハルシア: 「わたしの一歩を、喜んでくれてありがとう」マリウスさんに言って、シドさんに向き直る
マリア・ハルシア: 「……わたしの一歩を、導いてくれてありがとう」
マリア・ハルシア: 「ねえ、シドさん」そっと、白くて小さな手を伸ばして、重ねる。
マリア・ハルシア: 「やっぱり、あなたはいいひとだわ」ふわりと笑う。
シド: 「…………はぁ、……そりゃどうも」呆れかえった様子で重ねられた手を引きながら門の外に足を踏み出す
シド: マリアが門の外に出たことを確認してすぐに手を放して
シド: 「これで、俺の役割は終わりだな」
マリア・ハルシア: 「ええ。ここからはわたしの自由」
マリア・ハルシア: 「つまり、わたしからシドさんに会いに行けるんだわ」にこ!
シド: 「………………は?」今こいつなんて言った?
マリウス・ラント: 「失礼・・・・お嬢様、今なんと?」 流した涙をハンカチでふき取りながら聞く
マリア・ハルシア: 「シドさんがわたしに会いに来る理由はもうないでしょう?」
マリア・ハルシア: 「だからわたしから会いに行くの」
マリウス・ラント: 「しかし!コイツはいい奴とはいえ泥棒ですよ!?」
シド: 「………まてまてまて、一応まだお前の親父との交渉がある」
シド: こいつまじで“夜の区”まで来るな、と確信したので一旦落ち着かせる
マリア・ハルシア: 「でもいいひとよ?」こてん
マリア・ハルシア: 「あら、そうだったわ。お父様に会いに来るならまたお話できるわね」にこにこ
マリア・ハルシア: 「シドさんに会いに行くのはそれからね!」にこっ!
シド: お前こいつどうにかしろよ、という顔でマリウスの方を睨む
マリウス・ラント: シドの視線を受けて、こくりと頷く
マリウス・ラント: 「・・・・いいですかお嬢様。外の世界に出るという事はご友人関係はご自身で選ばなければなりません。」
シド: 「馬鹿かお前は!」マリウスの方に
マリウス・ラント: 「ええっ!?」
シド: 「“夜の区”の危険性を説けってんだよ!」
マリウス・ラント: 「あっ!」
マリウス・ラント: 「・・・・・こほんっ!」
マリウス・ラント: 「いいですか、お嬢様。外の世界というものは危険がいっぱいでございます。特に”夜の区”という地域は途方もなく治安が悪く・・・・」
マリウス・ラント: 「そんな場所へ行くためには、やはりその場所に詳しく、信頼出来る友人が必要です・・・・・ん?」
マリウス・ラント: もう一度、シドの方を見る
マリア・ハルシア: シドさんの方を見る
シド: 「おっまえ…………」苦い顔で
シド: 「まじでクソ馬鹿野郎だろ」
マリウス・ラント: 「何を言う! 俺はただお嬢様が心配なだけだ!」
シド: 「いいか?“夜の区”にルールなんて求める方が間違ってんだ」
シド: 「身なりのいいオジョウサマもお前みたいなポンコツも」
シド: 「あっという間に餌食になる、そんな場所だ」腹立たし気にマリウスに詰め寄りながら
マリア・ハルシア: 「なるほど……」
マリウス・ラント: 「う、うむ・・・」 詰め寄られて視線が逸れる
マリア・ハルシア: 「つまりシドさんはわたしとマリウスを心配してくれているのね」ぱや!
マリウス・ラント: 「なるほど! そういう事だったのか!」 ぽんっ!と手を叩く
シド: 「………はっ、そんなわけねえだろうがよ」すい、と身を引いて
シド: 「これは迷惑料代わりに貰ってく」とマリウスには見知った財布を手に振ってみせる
マリウス・ラント: 「え・・・? あっ!」 いつも財布を入れているポケットを叩く・・・・空だ!
マリウス・ラント: 「お、お前・・・・・・!」
マリア・ハルシア: 「あら」頬に手を当てる
シド: 「俺がいつこれを盗んだのかが理解できるようになるまでは」
シド: 「“夜の区”に遊びに来るなんざ10年早い」
マリウス・ラント: 「ま、待て! 財布を返せ~~~!」
マリウス・ラント: どたばたとした足取りで彼を追いかける
シド: 「俺の本気に追いつける気でいるなら甘いな、じゃあな」噓くさいほどにこやかな笑みを残して
シド: 疾風のように“夜の区”の方角へと姿を消した
マリウス・ラント: 大声をあげながら追いかける
マリア・ハルシア: 「つまり10年経ったら遊びに行っていいのかしら……」どこまでもポジティブ
マリア・ハルシア: 「……ふふ。マリウスのあんな顔、初めて見たわ」
マリア・ハルシア: 「またね、素敵な泥棒さん」
GM: 商いの国の片隅で、新しい日常が幕を開ける。
GM: シーンエンド。
●シーン14:鮮やかな世界を
GM: ●シーン14:鮮やかな世界を
GM: シーンプレイヤーはニアさんです
GM: 日陰者と従者、そしてお嬢様がどったんばったんおおさわぎしているころ。
GM: 「夜の区」の一画で、あなたは裁縫師と合流していた。
裁縫師: 「おや。お疲れ様です、ニアさん」
ニア・M・ミニア: 「ああ、カマーセさん。ようやく会えました」
ニア・M・ミニア: 「件のハルシア家のお嬢さまは無事に紡ぎ手になれましたよ。良かったですね」
裁縫師: 「そうですか」ほっとした様子で
裁縫師: 「……ここからも辛いでしょうけれどね。紡ぎ手と知られれば、どうしても迫害対象になってしまう」
裁縫師: 「けれど、未来があるというのは何にも代えがたい良いことです」
ニア・M・ミニア: 「ええ。不死者のお嬢さまなら、未来は随分と多くありそうですね」
ニア・M・ミニア: 「頼りになる……かはちょっと怪しいですが、先達の紡ぎ手である従者もいますし」
裁縫師: 「ああ、ひとりでないというのは何よりですね」
裁縫師: 「組合としても気にかけておきましょう。ありがとうございました、ニアさん」
ニア・M・ミニア: 「ええ。これで私も組合に入れるのかしら。それとも適当な伽藍でも斬ってこればいいのかしら」
裁縫師: 「大丈夫です、じゅうぶんです」本当にやりかねない気がして止める
裁縫師: 「こちらとしてはあくまで協力関係と考えていましたが、組合への所属を希望されるならそれで話を通しますよ」
裁縫師: 「ただ組合所属となると仕事が発生するので……もしニアさんが自由に旅を続けたいのであれば、協力関係に留めておくのがよいかと」
裁縫師: どちらでも大丈夫ですよ~の態度
ニア・M・ミニア: 「組合に入れば仕事を回して貰えるのでしょう? 名前は入れておいてください」
ニア・M・ミニア: 「困ったことがあれば呼んでください。私用で作った糸電話がありますので」
裁縫師: 「分かりました。貴女のような頼もしい紡ぎ手が味方となってくれると、非常にありがたいです」
裁縫師: 「ではそちらの糸電話を、組合とつながるようにしておきますね」
ニア・M・ミニア: 「ええ、ありがとうございます」
ニア・M・ミニア: 「では、私はこれで」
ニア・M・ミニア: 「少しばかり、衛兵の方と遊びすぎてしまったので。出国します」
裁縫師: 「……そうですか」味方になってくれてよかったなあという顔
ニア・M・ミニア: 「新たな紡ぎ手のお嬢さまと、愚直でたくましいその従者と、優しい日陰者によろしくお願いしますね」一礼。たんっ、と路面を蹴ってニアは夜の区へ消えていった
裁縫師: その背を見送り、軽く頭を下げる。
裁縫師: 手元の書類に「ニア・M・ミニア 組合への所属を希望」と書き足し。
裁縫師: 「……隣人の幸福を祈る貴女もまた、我々の隣人」
裁縫師: その旅路に幸多からんことを、と祈った。
GM: シーンエンド。
●シーン15:新たな日常
GM: ●シーン15:新たな日常
GM: シーンプレイヤーはマリウスさんです
マリウス・ラント: 遠い果てから 彼方の空へ ぴゅうと西風が通り過ぎる
マリウス・ラント: 足元には白い綿毛を満載にしたダンデライオン
マリウス・ラント: 風に乗ってふわりと浮かび上がる 振り返る事もなく、大地から離れていく
マリウス・ラント: 旅立ちはいつも突然に
マリウス・ラント: 心の準備も 気持ちの整理もできないままに
マリウス・ラント: 「それでも、子供というのは生まれた大地を離れていくものなのです」
マリウス・ラント: 「俺も・・・・お嬢様を見習わなければなりませんね」
マリウス・ラント: そう言いながら彼女の背中を見送る。
マリウス・ラント: 今日の天気は快晴。微風。旅に出るには絶好の一日だ。
マリウス・ラント: こんな日はきっと素敵な風景に出会えるだろう。
マリウス・ラント: ・・・・・・・・・。
マリウス・ラント: 「あっ!」
マリウス・ラント: ふと、渡さなければならなかった包みを持ったままである事に気が付く
マリウス・ラント: ――――『弁当箱』だ。
マリウス・ラント: 「お嬢様~~~!お待ちください~~~!」
マリア・ハルシア: ふわっと振り返る。
マリア・ハルシア: 以前よりもほんのり血色の良くなった頬、明るく輝く瞳。
マリア・ハルシア: 「どうしたの、マリウス?」てくてく近寄ってこてん?と首を傾げる
マリウス・ラント: 「はあ・・・ はあ・・・ こ、これ・・・」
マリウス・ラント: 手に持った包みを差し出す。マリウスお手製の弁当箱。
マリア・ハルシア: 「あら! ありがとう」嬉しそうに受け取る
マリウス・ラント: 「いいですか。紡ぎ手や不死者になったからといって毎日の食事をおろそかにしてはいけませんよ」
マリウス・ラント: 「体調を崩さないよう、休む時は休む。遊ぶ時は遊ぶ。・・・・いいですか?」
マリア・ハルシア: 「はあい、マリウス先生」くすくす
マリウス・ラント: 「せ、先生・・・・」 先生と呼ばれた事に少しはにかみながら
マリウス・ラント: 「ごほんっ! わかっていただけたのなら幸いです」
マリア・ハルシア: 「マリウスには本当に、たくさん心配かけたわね」
マリア・ハルシア: 「きっとこれからもかけるのだろうけど……」
マリウス・ラント: 「・・・・・・! それはこちらの台詞です」
マリウス・ラント: 「お嬢様の本当の気持ちに気づかずに、たくさん心配をかけてしまいました」
マリウス・ラント: 「でも、それでも俺は・・・・お嬢様・・・・あなたが・・・・」
マリウス・ラント: そう言いかけた時、遠くの方でこちらに手を振る少女の姿が見えた。お嬢様のご学友だ。
マリウス・ラント: 「・・・・・・お友達がお待ちです、お嬢様」
マリア・ハルシア: お友達、という言葉にはにかんで
マリア・ハルシア: 「いつもありがとう、マリウス」お弁当箱を大事に抱え直し。
マリア・ハルシア: 「――行ってきます!」何よりも眩しい笑顔で、元気よくそう言う。
マリウス・ラント: 「はい。いってらっしゃいませ」 笑顔で見送る
マリウス・ラント: いつの日か、本当の意味で彼女が家を出る日が来るのかもしれない
マリウス・ラント: それでも、今ひと時、少しの間はここが彼女の家である
マリウス・ラント: 帰るべき場所があるから、人は安心して旅に出られる
マリウス・ラント: 「いつでもお帰りをお待ちしております・・・・」
マリウス・ラント: その場所を護るのが、従者マリウスの仕事だ
GM: 爽やかな風が吹き抜ける。
GM: ダンデライオンの綿毛がふわりと浮かんで飛んでゆくように、これから彼女はどこまでも自由に駆けて行くのだろう。
GM: けれどそれは、決して別れと喪失を意味しないと、今のあなたは知っているはずだ。
GM: 帰ってくる彼女の、満開の花のような笑顔のために、今日も貴方は働く。
GM: シーンエンド。
●シーン16:この手をとって
GM: ●シーン16:この手をとって
GM: シーンプレイヤーはシドさん
GM: 夜の区の路地裏です。
シド: 日が昇っていてもどこか薄暗い路地で
シド: ぽん、と奪ってきた財布を手遊びのように空中に放り投げながら歩く
シド: この治安の悪い場所でそんなことをする、というのはそれでも問題ない腕があるというのと同意語であり
シド: 手の中の財布を奪いに来るような大馬鹿者はそうそういない
シド: それでも財布には意識を配りながら、巻き込まれた事件のことを追想する
シド: 『正しい御標』そして、神の寵愛を受けた紡ぎ手
シド: 神の寵愛…………そんなことを思った事実に自嘲して、幾度となく考え続けていることを再度思う
シド: 「箱庭…………、ね」
シド: そうだ、ずっと神のことなど無視し続けても考えていた
シド: この“左の地”こそが神と呼ばれているモノからすれば大きな『箱庭』のようなものだろう、と
シド: どれだけ望んでも、衣食住にも困るような場所がある
シド: 綺麗に整える気もないのか、あえて崩しているのか
シド: 自分には一切関係のないことではあるが
シド: 誂えたかのような幸運を差し出して、それで満足するような存在のことはやはり好きにはなれない
シド: だからこそ、今はいい気分だなともそう思う
シド: 御標を捨てる、その瞬間に神とやらがどんな挙動をしてあいつを不死者にしたのか
シド: それを考えるだけで愉快なものだ
シド: 「ざまあみやがれ」
シド: 口元に笑みを浮かべてそう呟いた
GM: 『箱庭』の片隅で、その作り手に舌を出しながら、あなたは生きている。
GM: そんな生き方が排除されないのは、神のお目こぼしなのか。否。
GM: 排除しようとする力に、あなたの意志が勝った。それだけのこと。
GM: 今日も、あなたは生きている。誰にも決められない、自分の物語を。
GM: シーンエンド。
GM: 【経験点】
GM: ・セッションに最後まで参加した
・よいRPをした
・他のPLを助けた
・セッションの進行を助けた
・場所や日程の調整を行った
各1点ずつ、計5点
GM: ・演目の目的を達成した:5点
GM: ・登場したシーンの数/3(最大3点):みんな3点
GM: みんな13点!からの、剥離チェックで振り足した人はその数だけ点数を引いてください
GM: マリウスさんが2個増やしたので11点ですね
マリウス・ラント: 11点です!
ニア・M・ミニア: ふむ…振り足していないので13点ですね
シド: 13点ですね
GM: 演目の目的はシナリオには書いてないっぽいんですがだいたい5点なので今回も5点とします
GM: 伽藍を倒したとか、NPCを救ったとか、そういうのですね
GM: 経験点で何ができるかはるるぶの154~155ページらへんをご参照ください
シド: はあい
GM: というわけで今度こそお疲れ様でした!!!!
ニア・M・ミニア: お疲れ様でした~! おやすみなさい!
シド: お疲れ様でした!ありがとうございました!
GM: 長丁場にお付き合いいただきありがとうございました!!また遊んでください~~~!!すこやかにおやすみなさい!!!
マリウス・ラント: お疲れさまでした! 2週間にわたるお付き合い、ありがとうございました!